大学不合格からの逆転!チリから初チャンプ
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2019/10/08号
2019/10/17更新

大学不合格からの逆転!
チリから初チャンプ

 米ツアー、2019-20シーズンの開幕戦、グリーンブライヤーは初物尽くしの話題満載!

 初戦なのだから「シーズン初」というのは当然なのだが、その初戦でホールインワンが出たり(イム・ソンジェ)、59のスコアが飛び出したり(ケビン・チャペル)したのだが、なかでも格別だったのは、優勝したホアキン・ニーマン(20)だ。

 なにしろ、南米チリ出身者として初めて米ツアー優勝者となり、海外出身者としてはセベ・バレステロス、ローリー・マキロイ以来米ツアー史上3人目の20歳以下の優勝者となる。

 「チリでは、みんなが見ていると思う。自分はあまり興奮しないタイプだけれど、最後の数ホールは、感情の高ぶりがすごかった。初優勝のことを考えていて、その瞬間を夢見ていたからね」と本人は語っている。

 この11月に21歳になる、日本でいう“黄金世代"のニーマンだが、今回のグリーンブライヤーとは相性が良く、18歳の時には、世界のアマチュアランキング1位として出場し29位タイ。昨年はテンポラリーメンバー(特別一時会員)として出場して5位タイとなっている。フロリダ大学に入学を予定していたが、TOEFLの英語の点数が足りずに入学は叶わず。しかし、何が幸いするのかはわからない。19歳でプロ入りし、シーズン前半は鳴かず飛ばずだったが5月の全米プロで予選落ちしたのちに「開眼した」という。その後、2回のベスト5入りを含めて、3回のトップ10入りを果たす躍進ぶり。

 チリでは、これで一気に有名人になったニーマン。しかし、アメリカでは、同じ週に女子のソルハイムカップが開催されていたうえ、一般のテレビや新聞ではスポーツの話は、アメフトのニュースがほとんど。ゴルフ誌などでも、今回の優勝のことはあまり触れられず、ニーマンがプレジデンツカップに選ばれるか、などの話題に終始。しかし、これだけ注目度が低いと逆にのびのびプレーできて、新シーズンのダークホース的存在になるかも。

  

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