これはサーカス?躍る虎さん劇場に世界が歓喜
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2018/12/11号
2018/12/27更新

これはサーカス?
躍る虎さん劇場に世界が歓喜

 チェ・ホソンがカシオワールドオープンで5年ぶりにツアー2勝目を挙げた。セオリーそっちのけ、奇想天外な"虎流スウィング"が海外メディアで話題沸騰だ。

躍る虎さん!

 チェ・ホソンを漢字で書くと崔虎星。「虎さん」の愛称を持つチェが注目を浴びたのは今年の6月。韓国オープンで球を打った後に半回転する変則スウィングの動画がネットにアップされると世界中のゴルフファンが大騒ぎ。「まさにエキセントリックスウィング」「フィッシャーマンズスウィングだ!」と瞬く間に再生回数は50万回を超えジャスティン・トーマスが「真似しようかな」とSNSでつぶやくなどチェの知名度は大きくアップした。

 そして今回カシオで優勝するや「サーカススウィングが帰ってきた」と“ネットの住人"たちも大歓迎。米ゴルフダイジェストをはじめゴルフドットコムなど多くのメディアが動画つきの記事をセンセーショナルに取り上げた。「すべてがサーカスとしか思えない。あの無理な体勢に彼の勝利に対する執念を感じる。ユニークだから愛おしい。彼こそ現代のレジェンド。是非来年は4大メジャーすべての出場権を彼に与えてほしい。いまこの瞬間に!」と絶賛したのはカナダのポータルサイト、ザ・ループや米ヤフー。

 ゴルフドットコムはアルバイトで食いつなぎながら20代半ばでゴルフと出会ったチェが「挫折の連続だったけれどゴルフだけは運命だと思って歯を食いしばって打ち込んだ」という本人のコメントとともに45歳の来し方を紹介。

 カシオでは30センチのウィニングパットを決めたのに勝ったことに気づかずギャラリーの歓声でようやく優勝したことを知ったというなんとも虎さんらしいフィナーレ。表彰式でサーカスよろしくクルクル回る通称“虎ダンス"を披露し、多くの人々を喜ばせた。

 タイガーではない虎の物語。これからも世界中のファンを笑顔にしてほしい。

  
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