スロープレー対策に「短縮競技」や「レディゴルフ」定着するか
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2018/10/16号
2018/10/19更新

スロープレー対策に
「短縮競技」や「レディゴルフ」定着するか

  来年施行されるゴルフルールの改訂の目玉は、ルールの簡略化とスロープレーの防止にあるといえそうだが、ヨーロッパでは、すでにスロープレー防止の取り組みが進んでいる。

 例えば、イギリスのグラスゴー近くのウエスターウッド・ホテル&リゾートでは、この夏、「イブニングエイト」という試合を開催。これは、ポイントで争うステーブルフォード方式の8ホールの競技。バーディ、イーグルのポイントが高いことから、攻撃的なゴルフでプレー時間の短縮が期待されるうえ、8ホールを1時間半以内でラウンドすると、ボーナスポイントがもらえる。メンバーはいつでも6ポンド(900円弱)、ビジターは夕方限定だが、10ポンド支払えば競技に参加でき、ラウンド後のビールや賞品もあり、「予想以上の盛況」だったとか。また、ウィチウッドパーク・ホテル&GCでは今年「ゴルフ・エクスプレス・オープン」を開催。「コンペといえば一日がかり。より速いペースで」がモットーという。

 昨年、R&Aが発表した「レディゴルフ」(準備できた人から打つ)を採用するコースやトーナメントも増えており、欧州女子の下部ツアーでも実施されている。

 スロープレー対策に「レディゴルフは非常に有効です。後れをとった組でも、レディゴルフを採用すると驚くほど早く遅れを取り戻せる。ほんとうに驚くほどです」とイングランドゴルフ協会のディレクター、ジェームス・クランプトン氏は語っている。少ないホールでの競技や、レディゴルフは一時の流行ではなく、どうやらまずヨーロッパで定着しそうな雰囲気だ。

  
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