とばっちり?タイガー、大統領との関係聞かれる
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2018/09/18号
2018/09/04更新

とばっちり?
タイガー、大統領との関係聞かれる

  ゴルフは好調のタイガーが、トランプ大統領のとばっちり?

 最近、トランプ大統領とアメリカのメディア、とくに新聞各社との関係は最悪で、新聞が何かを書くと、大統領は「フェイクニュースだ」と返すありさま。そこで、新聞社は人気のある有名人からの援護射撃がほしかったのかもしれない。ノーザントラストの最終日、プレスインタビューに顔を出したタイガー・ウッズにニューヨーク・タイムズ紙の記者が突然、試合やゴルフとは関係のないタイガーと大統領の関係を聞いたのだ。

 タイガーが「もう何年もの間、ドナルドのことを知っている。一緒にゴルフもしているし、食事もしている。それは彼が大統領になる前からだ」と答えると、記者は“待ってました"とばかりに「大統領の政策によって、苦しんでいる移民たちや白人以外の人々が多くいると思うが、そうした人々に、あなたと大統領の友好的な関係をどう説明する?」とちょっと意地悪な質問。しかし、タイガーは冷静に「あなたは大統領という職に敬意を払わなければならない。大統領個人や彼の政策に対して好むと好まざるとにかかわらず、私たち皆は大統領という地位に対して、敬わなくてはならない」と回答。記者がさらに突っ込むと「72ホールを終えたばかりで、腹ペコなんだ」とバッサリ、話を終わらせてしまった。

 そんなタイガーの姿勢を受け、スポーツ選手、とくにトップアスリートが、自分の社会や政治信条を語る義務があるのか、それとも、スポーツと政治は別物で、選手が政治に口を出すべきではないのか?、アメリカではそんな議論にもつながっている。

  

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