飛ばし制限賛成できないフィナウが持論展開
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2018/06/5号
2018/06/01更新

飛ばし制限賛成できない
フィナウが持論展開

 ゴルフボールの“飛び制限"問題に、米ツアーの飛ばし屋、トニー・フィナウ(28)が持論を展開した。

 ファーガソン氏といえばサーの称号を持つ名将。86年から27年間チームを率い、プレミアリーグ12回の優勝に導いた。13年を最後に監督を退いているが、その功績を称え本拠地が『サー・アレックス・ファーガソン・スタンド』と命名されたほどの人物。

 今季のフィナウのティショットは平均316・6ヤードでツアー2位(5月17日現在)。そのフィナウが「飛距離が伸びているという議論があるが、ジョン・デーリーは15〜20年も前に300ヤード飛ばしているじゃないか」。さらに「私の場合、たとえば8番アイアンだと、16歳の時の飛距離と変わっていない。議論では、ドライバーよりボールを制限する話になっているようだが、私にとって、飛距離が伸びているのはドライバー。だとすれば(ボールの制限は)いかがなものか?」という。

 それでは、ドライバーにさらなる制限を加えたほうが良いかというと、フィナウは「子どもたちは、遠くに打つのを楽しんでいる。今やプロが280ヤードを飛ばしても、かっこいいとは思われない。ダスティン・ジョンソンが打つのを見たいはず」。つまり、フィナウは、飛距離の制限には反対のようだ。そもそも、飛距離問題はツアーが考えるべきテーマで、USGAやR&Aが扱うべきではないともしている。

 確かに、考えてみれば、飛びすぎて問題になっているのは、男子のプロツアーだけ。飛ばすのもゴルフの楽しみの一つで、ルールで用品を規制するとアマチュアからもゴルフの魅力を奪ってしまうことになりかねないし、ゴルフ人口を減らすことにもなりかねない。そろそろ、プロとアマチュアを分けて考える時期がきているのかもしれない?

 
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