新しいタイガー本、映画化にぴったり?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2018/04/17号
2018/04/16更新

新しいタイガー本、
映画化にぴったり?

  先月末『タイガー・ウッズ』というタイトルの本が出版されたが、これは自伝ではなくて……。

 著者はジェフ・ベンディクト氏とアーメン・ケティアン氏というジャーナリスト。テレビ番組のコメンテーターとしても活躍する2人がタイガーに関わったのべ250人、400回に及ぶ取材で本人の素顔をあぶりだしたもの。タイガーへの直接のインタビューはないが、過去の本人の言葉も分析。タイガー自身が推薦したというカイロプラクター、マーク・リンゼイ氏のインタビューは含まれている。

  数多くのエピソードにはこれまでの"タイガー像"を覆すものも。たとえば98年のマスターズ。タイガーはマーク・オメーラが借りていた家に泊まったのだが、オメーラの妻を探すため隣家のドアをノック。応対に出た隣人の顔も見ず挨拶しようともせず、握手も拒否。「屈辱的だった」と隣人が振り返る"ガッカリ証言"も。

 筆者によると「タイガーはこの50年でもっとも成功したアスリート。アリやジョーダンもいるけれど彼らはインターネットやSNSがない時代のヒーロー。タイガーは別格で唯一無二の存在」。一方で傲慢な面もあり「両親の育て方が要因」と分析。「母は彼を王子のように扱い、父は感謝の言葉や謝罪の言葉を口にしてこなかった」。一連の女性スキャンダルも父アール氏の影響が色濃いという。

 だが、最近のタイガーは変わったとも。「いまは人生で最良のときかもしれない。若くしてスターになり、さまざまな葛藤があった。腰痛でゴルフができない時期もあった。でもいまはガールフレンドもいて、子どもたちとの関係も良好。メジャー優勝の可能性もある」

 スーパースターがひとりの人間として漂流しながら本当の幸せをつかむ……。映画化したら見ごたえがありそう。

 かつてタイガーは、自分の人生が映画化されるなら「若いころはデンゼル・ワシントン、年老いたらサミュエル・L・ジャクソンに演じてほしい」などと話していたが、意外や意外、実現したりして?

 
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