資金は潤沢。オーガスタナショナル"大胆改造"へ
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2018/03/13号
2018/03/12更新

資金は潤沢。
オーガスタナショナル"大胆改造"へ

 今年はオーガスタナショナルGC(以下AN)の改造の始まりの年になりそうだ。

2006年に6番ホールの改造を行って以来、マスターズは、ほとんど同じヤーデージでプレーされている。選手の飛距離が伸びるなか、ANは近隣の土地を買収しながら、コース改造のチャンスを狙っていたのだが、それがついに動き出したのだ。

き出したのだ。まだ、計画段階ということだが、1月末にオーガスタ市の開発局に提出した計画書では、5番ホールのティを後方に20 ~30ヤード下げる工事を今年のマスターズ終了後の5月1日から11月にかけて行う予定という。これと同じ時期、隣接するオーガスタCCの8番ホールと9番ホールが改造される。これは、昨年ANが同CCの一部の土地を買収し、ANの費用で改造するもの。同CCの9番ホールは、ANのアーメンコーナー、11番グリーン、12番グリーン、13番ティに隣接しており、ここを買収したことによって、特に13番ティをさらに後ろに下げることが可能になっている。同CCのほうの改修が今年に完成すれば、来年にもアーメンコーナーに手を加える可能性が十分あるということだ。

ANのフレッド・リドレイ会長は、「(同クラブを作った球聖ボビー)ジョーンズは、コースでは戦略と技術が同等の重要性を持つべきだと信じていた」と語り、そうした考え方が維持されなければならないとしている。たとえば5番ホールでは、一昨年のマスターズで、ダニー・ウィレットが8番アイアンで157ヤードの距離をフェアウェイバンカーからグリーンに乗せ、昨年はラッセル・ヘンリーがセカンドを7番で打ってイーグルを取っている。飛距離が伸びたことで455ヤードのパー4の戦略性が失われつつあり、どうしてもこのホールのヤーデージを伸ばす必要があったと言えるのだろう。

潤沢な資金のあるANなら大胆な改造もできるのだろうが、選手の飛距離が伸びるなか、改造が難しい"古い名門クラブ"ではメジャー開催が難しくなっていくのだろうか。

 
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