9500万円のチャリティーがまぼろし!?未実行のアマ規則
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2018/03/13号
2018/03/12更新

9500万円のチャリティーがまぼろし!?
未実行のアマ規則

 2016年1月施行の「ゴルフ規則」での「アマチュア資格規則」に制定されながら、2017年に実行されなかった項目がある。

規則3-1b「チャリティーのための賞金」だ。条文には「アマチュアゴルフアーは、その主催者が事前に統括団体の承認をまず得ることを条件に、賞金やそれと同等のものが広く認められたチャリティーに寄付されるイベントに参加することができる」とある。卑近な例でいえば、アマチュア(以下アマ)が出場するプロトーナメントの主催者が、前もってアマの統括団体であるJGA(日本ゴルフ協会)の承認を得て「当該試合でアマが獲得した賞金を熊本地震や九州北部洪水災害に復興寄付金としてチャリティーする」などと表明すれば、全額寄付され、多大な社会的貢献となる。またアマが優勝した場合、2位のプロが優勝賞金を手にし、しかもその金額が正式記録として残る不可解さも解消される"革新的条文"だ。ただPGA(日本プロゴルフ協会)、JGTO(日本ゴルフツアー機構)、JLPGA(日本女子プロ協会)はプロの権利、保護を優先する組織。自らこの条文実現に動こうとはしないだろう。先鞭をつけるならJGAで、当初は「積極的に取り組む」としていたのだが……。

「対象になるチャリティー先の選別に慎重にならざるを得ません。またプロ団体とのコンセンサスも必要。あきらめているわけではないのですが……」(JGA専務理事・山中博史氏)

ちなみに、もし2017年に実施されていれば、日本オープン2位の金谷拓実2200万円、ほかにアマ4人が予選通過しており、合計2371万円。日本女子オープンでも3位小倉彩愛(1078万円)、ほかに11人が決勝進出していて合計1865万円。また、日本シニアオープンなど3試合合計概算で5353万6000円。2016年を合わせると実に2年間で9500万円寄付できていたことになる。

USGA(全米ゴルフ協会)の競技委員・川田太三氏は「社会貢献、アマチュアゴルファーの意識を高めるためにも実施してほしかった。日本で実施されていれば、世界中で賞賛されていたでしょう」

今年、JGAはどう動くだろうか。

 
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