カジノだ!新球場だ!北海道が熱い
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2018/03/13号
2018/03/12更新

カジノだ!新球場だ!
北海道が熱い

 一年でもっとも寒い時期だが、北海道の開発を巡る動きはアツイようだ。

昨年12月、ゴルフ場運営国内最大手PGMホールディングスの親会社・平和が、北海道北広島市にカジノ特区の提案をした。場所はPGM傘下の札幌北広島GC。西武グループが2007~2008年に売却した14コースのうちの1つだ。周囲を森林に囲まれた敷地は全体で280万㎡もあり、ゴルフ場は54Hある。

ここに総額2000億円を投じ、カジノリゾートを建設しようというもので、5000人収容可能な国際会議場、国内最大2000室規模の5つ星のホテル、アジア最大の屋外劇場、温泉施設などを建設するほか、ゴルフ場も国際大会に対応できるスペックに改修する壮大な計画だ。

北広島市は札幌市に隣接し、新千歳空港からはJR千歳線快速エアポートで20分。人口は5万9000人弱で歳入総額は240億円。そこへ1万7000~2万3700人の雇用創出と220~350億円の税収増が見込めるという。

カジノ特区の申請は、事業者が市町村に提案し、市町村が都道府県に申請、都道府県が国に上げるが、実際には自治体が主導して事業者を誘致するケースが一般的。北海道では既に苫小牧市と釧路市、それに留る すつ寿都村が手を挙げており、いずれも行政主導だが、平和のケースは行政主導ではない。このため、「市が一から審査をし、道に上げるかどうかを決める」(北広島市)。

ただ、カジノは迷惑施設として地元住民の反対に遭いやすい。地元関係者からは、「想定外の申請だったので、市はとまどっているのでは」という声も出ている。

北広島市はプロ野球北海道日本ハムの新球場誘致に積極的に動いており、こちらとの兼ね合いがどうなるのかも未知数。創出される雇用、税収増、それに2000億円の建設費は基本的に平和の自前という好条件を市、そして地元住民はどう判断するのか。

 
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