雨に笑った小鯛&永井。歩みは対照的で……
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2017/11/21号
2017/12/14更新

雨に笑った小鯛&永井。
歩みは対照的で……

 マイナビABCでツアー初優勝を飾った小鯛竜也と、樋口久子三菱電機レディスで同じくツアー初優勝を手にした永井花奈。いったいどんな選手?

 男女ともに大会最終日が台風22号の影響を受けて中止になったため、戦わずしてツアー初優勝を手にしたラッキーな2人だが、これまでの足取りは好対照なものだった。まずはイケメンゴルファーとして、最近注目度を高めていた小鯛。一見"若手"に見えるが今年で27歳。結婚もしており二児のパパでもある。プロ転向は弱冠17歳の時で、今年でプロ生活は11年目。ただ、2007年にプロ転向しレギュラーツアーに初参戦できたのは2011年。その後も出場機会をつかめず低迷の時代が長く続いた。昨年のチャレンジツアーの成績で今季のレギュラーツアー前半戦の出場権を得たわけだが、転機は3年前に初めて参加した石川遼の合宿で訪れた。そこで練習だけでなく寝食を共にしたことで、それまでの甘さを痛感したという。

 小鯛がプロ転向した翌年の2008年に石川遼はマイナビABCで優勝を飾っている。小鯛は、年下の石川の優勝シーンを「素直に見る気持ちになれなかったのを覚えています」と振り返る。その後、石川の合宿によってゴルフに対する姿勢を変えられたのも何かの因果なのかもしれない。赤い糸ならぬ、何かの縁で結ばれている2人の優勝争いを近い将来見てみたいものだ。

 一方の永井花奈は1997年生まれの20歳。昨年のプロテストにトップ合格を果たして、今季はルーキーイヤー。夏以降はトップ10に入る回数が増えて、明らかにツアーに馴染んでいた。その順応力の早さは若さが成せるわざなのかもしれない。

 ルーキーイヤーにツアー初優勝を飾った永井と11年目にしてやっと優勝を手にした小鯛。歩いてきた道のりは好対照だが、このラッキーな優勝が2人をさらなる高みに押し上げてくれるに違いない。

 
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