ミケさん要注意!?米ツアーギャンブル規制強める
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2017/10/17号
2017/10/10更新

ミケさん要注意!?
米ツアーギャンブル規制強める

 PGAツアーがギャンブルに関する規制を強める方針を明らかにした。

気をつけてね!

 ギャンブルといえば、かつて、フィル・ミケルソンがホールアウト後にクラブハウスでテレビを見ながら、ジム・フューリックのバンカーショットに対して「これが一発で入るほうに(確か100ドル)賭ける」と言いだし、結果、儲けを出したことがあった。その後、選手が出場する試合でギャンブルを行うことを禁止しているツアーから、儲けよりもはるかに高額な罰金を課せられたのだが……。

 来年1月1日から施行される新しいインテグリティ(規範、清廉)・プログラムでは、プレーヤーだけでなく、サポートチーム、トーナメントスタッフ、ボランティア、ツアースタッフが、試合に関連したギャンブルを行うことを禁止している。アメリカやイギリスなどの海外では、試合が始まっても賭けを受けつけるライブベッティングを行うブックメーカーが増えているが、こうした動きにゴルフだけでなく主要なスポーツ団体も対処し始めているのだ。

 「私たちは、このインテグリティ・プログラムで私たちの競技をギャンブル問題から守るために、前に進むことが重要だと感じた」とPGAツアーのジェイ・モナハンコミッショナーは語り、野球の大リーグ(MLB)も契約しているジェニシス・スポーツ社の協力を得ることを発表している。ジェニシス・スポーツはスポーツのデータ関係のサービスを行う会社で、具体的には、世界中のオンラインギャンブル市場で不審な動きがないかどうかをチェックするという。

 もちろん、ギャンブルそのものを禁止しているわけではなく、プロゴルファーが他のスポーツで賭けをしても問題にはならない。いわば、八百長が行われる可能性を限りなくゼロに近くしようという試みなのだ。ネットの普及で、海外のブックメーカーにアクセスできるようになっている現在、JGTOを始め、日本のスポーツ団体もこうしたギャンブル問題に無関心ではいられなくなってくるかも?

 
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