シャークが日本のコースを"復活"させる?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2017/08/08号
2017/08/07更新

シャークが日本のコースを
"復活"させる?

 グレッグ・ノーマンと日本企業がタッグを組んでゴルフ場再生事業に乗り出した。

 グレッグ・ノーマン・ゴルフ・コース・デザイン(GNGCD)社と、総合建設コンサルタント会社の(株)オオバが、18日に会見。昨年10月に覚書を交わしたゴルフ場再生事業に関するワンストップサービスについて、辻本茂・オオバ社長とクリス・キャンベル・GNGCD副社長が語った。

 キャンベル副社長は「ゴルフ場が飽和状態にある日本では、米国同様、新コースができることは少なく、改造・改修がメインになるだろう。我々はコースのクオリティを保ちつつメンテナンスなどのランニングコストを下げる」と宣言。サスティナビリティ(sustainabi l i t y =持続可能性)を追求する方向だ。これをサポートするのが、ゴルフ場だけでなく都市計画などで経験豊富で、自治体によって対応の違う許認可事情に強いオオバ。ゴルフ場側は、通常、関係各社と進めなければならない面倒を、提携した2社に依頼するだけですむワンストップサービスが実現するというわけだ。

 ReDesing(再デザイン)という言葉でまとめられた4つの"R"がそのキーワード。ReNOVATE(復元)ReSTORE(改良)RePOSITION(活性化プラン)ReBRAND(価値向上)と、ストーリー化された改修・改造プラン。2400弱の日本のコースの中でターゲットとなるのは当然"体力"があるコースとなる。さらに「霞ヶ関や茨城、廣野など、すでに(改修・改造を)されている(有名)コースも対象とはならないでしょう」(辻本社長)と、ある程度限られる。

 ゴルフ場乱造時代を経て淘汰される時代となった中で活路を見出した2社提携。

 「改造ボリュームを最小限にしながらコースをよくする。現在の自然環境をいかに残すかも考える」(キャンベル副社長)と、コースの良さを損なうことなく、生まれ変わることができると主張する。ノーマンの力でよみがえることのできるコースが、どれほどあるか。注目だ。

 
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