ゴルフ界のお騒がせ科学者、デシャンボーついに勝つ!
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2017/08/08号
2017/08/07更新

ゴルフ界のお騒がせ科学者、
デシャンボーついに勝つ!

 ゴルフ界屈指の"お騒がせ男"ブライソン・デシャンボーが、ついに念願の初優勝を飾った。不調から一転、大逆転を演じた男の騒動記。

 デシャンボーが勝ったのはジョン・ディアクラシック。首位に4打差の5位タイから最終日をスタートさせるとサンデーバック9で爆発。マスターズ2勝のザック・ジョンソンや同じ年のライバル、ダニエル・バーガーらを抑え、見事逆転Vを達成した。

 「自己流でも勝てることを証明できた」と感無量のデシャンボー。「皆に"イカれた科学者"と呼ばれる」という23歳は、ロングアイアンから60度のウェッジまですべてを「一番心地よい長さ」である37・5インチに統一。「いろいろ試した結果、長さが同じほうが同じスウィングができる」と持論を展開してきた。さらには塩水にボールを沈める実験で使用球を決定するなど、徹底的に科学にこだわり、ゴルフと向き合ってきた。

 だが、本人のなかで完璧と思われた科学が、本格デビューを果たした今季は機能せず。4月半ばから6月半ばまで8試合連続予選落ちするなど低迷が続いていた。しかしジョン・ディアの最終日は自慢のワンレングスアイアンが火を吹き、18ホール中17ホールでパーオンに成功、栄冠を引き寄せた。

 今年初めには、かまぼこ型のセンターシャフトパターがルールに適合しない可能性があるとしてUSGAから注意を受けた。当初はUSGAに盾をついていたが一転謝罪。なにかとお騒がせなのである。

 それでも今回、自分のスタイルを貫いて勝利をつかみ、滑り込みで全英オープンの切符も手に入れた。今後は「本業で見せ場を作る」つもりだそう。

 ちなみにトレードマークのハンチングは尊敬するベン・ホーガンと大学の先輩ペイン・スチュワートへのオマージュ。試合後には毎回ファンにプレゼントしているというから実はいいヤツなのかも。

 
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