宮里優作が日本プロでV。地元開催ということもあり、沖縄県民は大喜び。そんななか、"うれしい悲鳴"も上がっている。
地元・沖縄で勝っていなかったのは次男・優作だけだった
今回の優勝でとりわけ盛り上がったのが、優作の生まれ故郷、東村に先月オープンしたばかりの「東村文化・スポーツ記念館」の関係者だ。
同館は東村出身のスポーツ選手、文化人の功績を称えるために開設されたもので、琉球古典音楽の人間国宝・島袋正雄氏、重量挙げの元五輪選手・吉本久也氏とともに、宮里3兄妹は使用クラブやウェア、トロフィーなどを展示している。
日本プロ期間中は、日頃3人のプレーなどを上映している館内シアターでのパブリックビューイングも実施。優作の上位でのプレーに関係者の期待も高まったのだが、決勝ラウンドがまさかの悪天候で、来館者は伸びず。村民の大盛り上がりの様子を収めようとした地元新聞やテレビ局が慌てるという、後からすれば笑える話になった。
それでも、試合会場のかねひで喜瀬CCは、東村から車で約90分というロケーションで、伊東盛久村長や大嶺進一館長ら村民約30人が応援に駈けつけ、宮里に熱い声援を送ったという。
記念館のオープンに際して、優作は「新しく獲得したトロフィーを飾れたら嬉しい」と語っていたのだが、その後、中日クラウンズ、日本プロと連続でビッグタイトルを手にした。
記念館の島袋一志さんは「宮里選手の言っていたことが、まさか開館わずか1カ月というこんなに早い時期に実現するとは夢にも思っていませんでした。しかも地元沖縄で開催された大会でも優勝するなんて……。できれば、村民の皆さんにもトロフィーを見せたいと思い、今、その準備を急いで進めているところです。宮里選手の優勝以来、関東や関西からのお客さんも増え、私どもとしては万々歳ですね」と嬉しそう。
あとは藍と聖志の2人が優作に続けるかどうか。展示スペースに新しいトロフィーが加わることを村民たちは期待しているようだ。
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