世界3位にふさわしい知識と英語を!松山ルール問題
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2017/06/06号
2017/06/05更新

世界3位にふさわしい知識と英語を!
松山ルール問題

 プレーヤーズ選手権後、世界ランクが3位に上昇した松山英樹だが、ルールの知識には「?」がついてしまった。

 3日目16番、パー5。松山は2オンを狙ったが、グリーン奥の池(ラテラル・ウォーターハザード)へ。池のそばからホールに近づかない2クラブレングスの間隔を確保して、ティペッグを2本刺し目印にして、1打罰を加えドロップしたが、ボールは傾斜を横に転がり、ティペッグの外へ。松山がボールを拾い上げて再ドロップをしようとした時に、同組のグレーム・マクドウェルから"待った"がかかった。松山のボールはティペッグの範囲外に出たものの、ドロップしたボールが最初に落ちた箇所からは2クラブの範囲にあった。再ドロップを要する場合の条件としてゴルフ規則20-2c(ⅵ)「ドロップした際に球がコース上に最初に落ちた箇所から2クラブレングス以上転がっていって止まった場合」とある。つまり、松山の場合、ボールはインプレーとなり、再ドロップせずに第4打としてプレーしなければならなかった。結果、インプレーの球を拾い上げたとして1打罰(規則18-2)を加え5オン1パットのボギーとなった。松山は「このルールを知らなかった」という。

 「このシーンは見ていましたが、競技委員が来ても松山になかなか伝わらない。ルールの知識もだが、英語の勉強も必須でしょう。メジャーに勝てば大統領を表敬訪問する機会もあるかもしれませんよ」と全米ゴルフ協会・競技委員の川田太三氏。

 松山は大学ゴルフ部出身だが、ルール研修などはないのだろうか?「夏の合宿ではルール、マナー勉強会を、年1回の部会では研修会をやります。他の大学も同じだと思いますが……」(法政大学ゴルフ部監督・田中徳市氏)

 米国の大学でも「ゴルフはあくまで教育の一環ですから、マナー、エチケット、ルールの知識習得は徹底的にやります。ゴルフが上手けりゃいいだろうという風潮は米大学ゴルフ部にはありません」(テレビ解説者・佐渡充高氏)

 ルール無知は自分のゴルフライフを毀損する。松山も世界ランク3位にふさわしい知識を身につけてほしい。

 
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