綾瀬市に聞いてみた!厚木基地のゴルフ場が返還される?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2017/04/04号
2017/03/27更新

綾瀬市に聞いてみた!
厚木基地のゴルフ場が返還される?

 米海軍厚木基地にあるゴルフ場・娯楽施設が返還されるかもしれないと、基地のある綾瀬市ではその場合の土地利用計画の策定に動いている。

厚木基地GC。メニューもアメリカン

 返還されるかも……といわれている理由は、今年秋から空母艦載機が同基地より岩国基地に移駐が始まるためだ。

 綾瀬市に聞いてみると、「市の利用計画を提示して国やアメリカに働きかけますが、今の段階ではまだ何ともいえません」(基地対策課・足立恭雄氏)。綾瀬市は基地返還要請に熱心で、1983年から市と市議会、市民団体の基地対策協議会双方で行ってきたという。

 同基地にあるゴルフ場は飛行場に隣接し、米軍関係者のほか、自衛隊員も割引で利用でき、市民も関係者の紹介でプレー可能。むろんゴルフ利用税は対象外だ。関東にはゴルフ場を持つ米軍基地は、ほかに空軍統括の多摩サービス補助施設(多摩ヒルズGC)と、陸軍司令部があるキャンプ座間の2カ所ある。

 「綾瀬市は数年前から返還要請に声を上げていますが、座間においてはとくに聞こえてきません」(神奈川県庁対策推進グループ・館野一郎氏)。多摩ヒルズGCについては「多摩ヒルズのことについては、国からとくに何も聞いていません」(東京都庁都市整備局基地対策本部・古瀬浩一氏)「多摩市議会で何度かテーマになり、多摩市、稲城市ら南多摩5市で返還をアピールしています。あそこは横田基地の福利厚生施設で日米安保に直接関係ありませんし……。これからも返還運動は続けていきます」(多摩市議・小林憲一氏)とのこと。

 全国的にいえば、08年には在日米軍基地にゴルフ場は10カ所あった。そのうち沖縄のキャンプ端慶覧にあった名匠・井上誠一設計の泡瀬メドウズゴルフ場は10年に返還。跡地にはショッピングセンターが建っている。

 綾瀬市の念願は叶うだろうか……。

 
【関連記事】こちらも注目です!
2008/06/12 問題の自衛隊基地内“ゴルフ場”から現地リポート!一般開放したら?
2008/04/17 国内にいくつある?“思いやり予算”で運営される米軍ゴルフ場の現状
2014/03/10 世界の米軍基地内には必ずゴルフ場。どこに?どれだけ?どうして?

一覧へ戻る


バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト