シニアはマークセン独壇場。来季も右肩上がり
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2016/12/20号
2016/12/13更新

シニアはマークセン独壇場。
来季も右肩上がり

 シニアツアーも全日程を終了。今年を総括し、来季の展望を占ってみた。

4勝のマークセン(左)、倉本は二足のわらじ(中央)、田村尚之は初優勝

 今季、同ツアーは17試合、優勝者の顔ぶれをみると、突出しているのはプラヤド・マークセン(タイ)の4勝。むろんダントツの賞金王(6227万円)だ。2位の崎山武志の3795万円と比較するとその強さがよくわかる。"賞金王常連"の室田淳は3位(3489万円)と沈んだ。

 マークセンの強さは昨年から喧伝されていて、渡辺司は「出る試合は全部もっていかれるかも」と戦々恐々だった。図らずもその言葉通りになった格好だ。マークセンは163センチと小柄ながら「体幹を活かしたケガしないスウィング。本人もシニアの試合なら全勝と思っているフシがある」とはゴルフ評論家の三田村昌鳳氏。マークセンは、練習は一切せず、ラウンドだけの実践派で大の温泉好きという親日家。来季ももちろん日本で戦う。

 そういう意味では室田ら60代からマークセンら50代へ世代交代が進んだといえるかもしれない。今月が誕生日の川岸良兼らも来季シニア入りを控える。

 しかし、シニアルーキーの鈴木亨、米山剛は一気に勝利とはいかなかった。

 「まだシニアでの戦い方がわかっていないような気がします。1メートルのパットを見れば一目瞭然。シニアでは"絶対入れてやる"ではなく、"入れば儲けもの"ぐらいの余裕が必要なのかもしれません……」(三田村氏)。

 その伝でいえば、倉本昌弘のPGA会長と選手の"二足のわらじ"は見事。選手としての練習時間はほとんどない状態で、最終戦優勝。自分のコンディションなりのゴルフをして、あとはパットが入るかどうかでスコアを作っていくクレバーさがあった。

 来季の同ツアーはスマイダーカップ(6/1~6/3)が新設。金秀シニアはなくなるが、全体として3、4試合増えるのはほぼ確実。ますます右肩上がりの傾向だ。

 
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