その差わずか1万2000円、男子シード明暗分けた最終日中止
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2016/12/20号
2016/12/13更新

その差わずか1万2000円、
男子シード明暗分けた最終日中止

 毎年、シード当落の悲喜こもごもの舞台が繰り広げられるカシオワールドオープン。今年は最終日が降雨で中止となり、加算賞金額が4分の3に減額され、その差額がシード争いを演じる選手たちに微妙な影を落とした。

 男子ツアーのフルフィールドの試合はカシオワールドオープンで幕を閉じ、来季のシードが確定。出場義務試合数不足の選手を除き、第1シードは賞金ランク63位までで、第2シードは82位までとなった。

 その82位に滑り込んだのは、ベテランの平塚哲二だ。平塚は昨年のオフに左ひじの手術を受け、後半戦から公傷制度でツアーに復帰したものの賞金シードには届かず、今季は生涯獲得賞金ランク25位以内のカテゴリーで参戦していた。このカテゴリーでの参戦は1年限りなので、平塚は背水の陣で最終戦に臨んでいたことになる。

 平塚の滑り込みで弾き出され83位でシードを失ったのは、やはりベテランのS・K・ホだった。ホは、カシオ3日目を43位タイで終えていた。もしそのままの順位で4日目を終了して全額が支給されていたら賞金ランク82位をキープしてシードを維持できていた可能性も。平塚との差は僅か1万2694円だったのだ。

 「ルールなので。受け止めるしかない」と言うホは、韓国で進めているゴルフ関連事業に専念し、試合は主催者推薦で数試合に絞るとのことだ。

 同様に賞金シードを落とした選手のなかには、横田真一、深堀圭一郎、岩田寛、河井博大、ゴ・アジュンなどツアー優勝経験者も。岩田とゴはほかのカテゴリーで試合に出られるが、深堀はQTには行かず生涯獲得賞金ランク25位以内の権利を行使して来季の賞金シード復活を目指すようだ。

 今回初シードを獲得したのは12人。そのうち日本人選手は大堀裕次郎、時松隆光、香妻陣一朗、岩本高志の4人だけ。一方、賞金シードを落とした14人のうち日本人選手は10人。何やら男子ツアーの"逆風"を象徴しているような気もしないではないが……。

 
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