石川"両"式?ストレートはクロスハンド、タッチ重視で順手にチェンジ
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2016/10/11号
2016/10/04更新

石川"両"式?ストレートはクロスハンド、
タッチ重視で順手にチェンジ

 日本ではここまで4試合を戦い、1試合目では予選落ちだったものの、あとは、優勝、2位、3位と絶好調の石川遼。その石川がANAオープンで見せたパットのグリップがちょっとした話題になっている。

順手(右)とクロスハンド(左)使い分け

 ANAオープンで石川遼は、パットのグリップを順手にしたりクロスハンドにしたりと、ホールによって使い分けていた。クロスハンドでパターを握る選手は珍しくないが、両方を使い分ける選手は滅多にいない。その理由を石川自身は、「直線的に打てるパットは転がりがよいと思ったので、クロスハンドに。曲がるラインは順手のほうがいいかなと。タッチという意味では順手のほうが出ていた」と述べていた。

 松山英樹も今年のザ・バークレイズの2日目にクロスハンドでパットする場面があったが、「あれは気分転換で、ANAのときの遼くんのケースとは違う」というのは江連忠だ。

 江連の見立て通り、松山は「あまりにも(パットが)ひどかったので変えてみた。気分転換だった」といっている。クロスハンドで打った2ホールともバーディだったから気分転換も功を奏した形だ。

 「一般論ですが」と前置きして江連はこういう。

 「クロスハンドはフェース面がローテーションし難いのでラインに乗せやすい。順手はタッチ重視に向いている」とのことだ。

 そして「遼くんは、状況に応じてそれを使い分けていたように見えた。アメリカのグリーンは雑多な芝が混じっていることが多いので、両方を使えるというのは、強力な武器になる」というのだ。

 ちなみに、江連は門下生の80%にクロスハンドを奨励しているが、それは10フィート以上の速いグリーンを想定しているためで、それ以下の一般営業のコースなら順手のほうが有利だと言う。

 石川は10月13日から始まる日本オープンで、日本での5戦目に出場する。パットの際には、どんな握り方をしているのかチェックしながら見るのも一興だ。

 
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