5万ドルのため1回打った!?米選手に非難轟々
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2016/07/26号
2016/08/03更新

5万ドルのため1回打った!?
米選手に非難轟々

 違法ではないが、せこい? どこかで聞いたような話で、アメリカゴルフ界のソーシャルメディアが炎上した。

 先々週のWGCブリヂストン招待の初日、ダニエル・バーガー(23)がティショットを打っただけで棄権し、5万ドルの最下位賞金を手にした。この試合は、予選カットがなく、出場者全員に賞金が出る。出場資格が限定されており、ウェイティングもないので他の選手には影響なかった。棄権する場合は、試合前なら本人の名前でどこかのチャリティ団体に寄付ができるシステムだ。だが、バーガーの場合は、ティショットは打ったので、たった1打とはいえ参戦したことになり、最下位の賞金を自分のポケットに入れたのだ。

 これに対して、ネット上では「ダニエル・バーガーを嫌わないでいるのが難しい」という記事も。とくに、優勝者を当てるクイズに参加していたり、ラスベガスのブックメーカー(賭け屋)で、大穴を狙っていた人などから、批難の声が殺到したのだ。

 バーガーは、6月のセントジュードクラシックで初優勝を飾り、注目されていた若手。それだけにファンの失望も多かったというわけだ。棄権の理由は「肩の故障」。実は1週間前に肩の調子をおかしくしていたということだが、練習ラウンドの時点で、試合に出られるかどうかわかるはず。米メディアでは、5万ドルを手にするために1打だけ打った確信犯の疑いが濃厚との評判がもっぱらだ。

 この初日、デービス・ラブⅢがホールアウト後に、ブルックス・ケプカも13番ホールで棄権したので、バーガーは単独最下位ではなくなり、さらに500ドル、合計5万500ドル(約515万円)を手にしているのだ。

 実はバーガー、今年のWGCマッチプレーでも棄権。これで"味をしめた"といったら、かわいそうかもしれないが……。

 ちなみに、今季の獲得賞金のトップを走るダスティン・ジョンソンは、これまで3892打を打って、659万ドルを稼いでいる。つまり、1打あたり1693ドル。今回のバーガーは1打5万500ドル。非難の声が上がるのもむべなるかな、だ。

 
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