最年少殿堂入りのパク・インビ。ケガの影響で五輪枠が熾烈に?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2016/07/05号
2016/06/30更新

最年少殿堂入りのパク・インビ。
ケガの影響で五輪枠が熾烈に?

 通算25人目となる世界ゴルフ殿堂入りを果たしたパク・インビ。しかも歴代最年少(27歳10カ月)とあって話題となったのだが……。

 韓国人としてはパク・セリに次ぐ2人目の快挙とあって、韓国メディアも興奮を隠せない。「パク・インビ"LPGA殿堂入り"最年少会員」(『京郷新聞』)、「パク・インビ、LPGA殿堂入り"生きた伝説"に」(『MBCニュース』)、「女帝を超えて伝説になったパク・インビ」(『江原日報』)などと、各メディアが大々的に報じた。

 もっとも殿堂入りが決まった直後の全米女子プロは予選落ち。自らの快挙に花を添えるどころか、らしくない姿を露呈した。実は、今季はすでに3試合を棄権しており、予選落ちも経験。ボルビックチャンピオンシップでは12オーバーの「84」というプロデビュー以降最悪のスコアを出し、初日に棄権もしている。

 不振の原因は今年1月に傷めた腰と最近になって発覚した左手親指のケガにあるのだろうが、故障を押してまで出場を強行してきたのは、殿堂入りの条件を満たすためでもあった。ローラー・デービーズやロレーナ・オチョアも「LPGA在籍10年以上、27ポイントを獲得」という殿堂入り条件をあと一歩満たせず逃していただけに、彼女としてはなりふりを構っていられなかったのだろう。韓国メディアも「ゴルフ女帝パク・インビが繰り返す棄権ミステリー」(『日曜新聞』)と、無理な強行出場をチクリと批判している。それだけに不安視されるのがリオ五輪だ。世界ランク3位で韓国代表は確実視されていたが、パク・インビ本人は「ケガが回復しなかったら、国のためにリオ五輪を辞退することもある」とコメントしている。

 この発言を受けて韓国では、エース格のパク・インビ不在を懸念する一方で、4枠を巡って熾烈化する五輪代表争いがさらに混沌とする可能性も示唆している。

 今や韓国ゴルフ界の女帝に君臨するパク・インビ。不調に陥っても、当分は話題の中心になりそうだ。

 
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