またも開催地から外されてトランプがプンプン!
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2016/06/21号
2016/06/24更新

またも開催地から外されて
トランプがプンプン!

 ドナルド・トランプが所有する「トランプ・ナショナル・ドラール・マイアミ」がWGCキャデラック選手権の開催コースから外されることになり、トランプは"怒り心頭"だ。

 同選手権は来年からメキシコシティの会場に変更される。スポンサーのキャデラック社が撤退を決めたことが原因で、米ツアーは代わりのスポンサーを1年近く探したものの、国内では見つけられず、メキシコに。この1年「トランプ所有」という事実によって、スコットランドのターンベリーが全英オープンの開催ローテーションから外されたり、全米最大規模の自動車レース、ナスカーの表彰式会場が変更されたりと、トランプが発した"問題発言"の数々の余波は大きかった。米ツアーのフィンチェム会長は「ドラールからの開催地変更に政治的意図はない」としているが、代替スポンサーを探す過程で「トランプのブランド力が強すぎた」と、トランプの所有コースでの開催という点がスポンサー探しの障害になったことをほのめかした。ドラールリゾートは、1959年にニューヨークのディベロッパーが建設し、2007年に投資銀行のモルガンスタンレーが買収した時の買収額は50億ドルだったが、リゾート部門の不振で2011年に経営破たん。トランプがそれを15億ドルという破格値で取得した後、25億ドルを投資してコース改修、経営を持ち直した。その点では、トランプのゴルフ界への貢献度は低くない。開催地をメキシコに移すという米ツアーの決定に対し、トランプは「地域の何千人ものアメリカ人の雇用や、得られるはずだった財産、チャリティ、そして多くのファンの喜びよりも、ツアーの利益を優先したもので、多くの企業にアメリカとアメリカ人労働者を捨てさせたに等しい」と反論している。

 いずれにせよ、ドラールは半世紀以上もツアーの開催地であり続けたコース。何ともさびしい幕引きとなった。

 
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