米でも驚き。“良識派”ニクラスがトランプ支持を表明
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2016/06/14号
2016/06/10更新

米でも驚き。
“良識派”ニクラスがトランプ支持を表明

 アメリカで"金のクマ"が"ゾウ"に急接近しているとか。一体、どういうことだろう?

 金のクマ= ゴールデンベアは、いわずと知れたジャック・ニクラスのこと。ゾウはトランプが大統領候補の指名を受けるであろう共和党のシンボル(民主党のシンボルはロバ)で、なんと、ニクラスがトランプの支持を表明し、驚かれているのだ。 

 もともとアメリカのゴルフ界には共和党支持者が多いといわれているが、トランプの移民問題や差別発言から距離を置く向きが多い。にもかかわらず、当のゴルフ界の重鎮で"良識派"と目されていたニクラスが、トランプ支持に動いたことから、大きな注目を集めている。

 ニクラスは「私は彼が好きだし、彼は良い男だ。彼がアメリカをひっくり返して、再び活気づけることを期待している。トランプ氏は、"あるべき姿"からすれば、政治的には正しくないかもしれないが、それでも、彼が大統領候補に指名されれば、私は彼に一票を入れる」とテレビインタビューで語ったのだ。

 ニクラスはコース設計などで、トランプと以前からかかわりを持っていた。トランプはターンベリーやドラールなどの有名コースを買収しているほか、自身でもコースを新設するなど、ゴルフ界に深くかかわっている。そうした意味では、トランプが大統領になればアメリカのゴルフ界にとっては、"恩恵"があるかもしれない。

 それはニクラスにとっても同様。息子と共同で手がけるコース設計ビジネスは、一時は世界で同時に10数カ所近くを設計するほどだったが、ゴルフ不況のなか、仕事が激減しているというのだ。そうした面での"プラス"を考えての支持ともいえるかもしれない。

 これまで、あまり話題になっていないが、スポーツ界ではジョン・デーリーやマイク・タイソン、元プロレスラーのハルク・ホーガンなどもトランプを支持している。何かと"いわくつき"の顔ぶれだが、選挙戦への影響はあるだろうか。

 予備選の終了は6月、本選一般投票は11月だ。

 
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