実は意味ない!?五輪で金なら4大大会に出られる
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2016/04/19号
2016/04/28更新

実は意味ない!?
五輪で金なら4大大会に出られる

 「リオ五輪で、金メダルを取れば、1年間すべてのメジャーに出場できる」。マスターズの会場で、ゴルフ界のトップたちから発表された。

 オーガスタナショナルGCのビリー・ペイン会長は、96年アトランタオリンピックの大会委員長であったことから「私は個人的にオリンピックの素晴らしさを経験している。オリンピックだけが提供できる世界的な舞台で、ゴルフに対する注目度は、劇的に高まると信じているし、この注目度の高まりから、世界的にゴルファーが増えるに違いない」と語っている。そのオリンピックをサポートするために、金メダルを取った選手にメジャーの出場権を与えるということらしい。

 しかしこれは、実質的にはあまり意味がないのでは? とする向きもある。というのも、オリンピックで金メダルを取れる選手は、ほぼ間違いなく、メジャーに出場できる選手だからだ。

 オリンピックの出場枠は男女60名ずつ。世界ランキングを基準に、トップ15名は無条件で、この15名に入っていれば一つの国で最大4名まで、あとは一つの国で2名までという条件がある。2名の縛りがあるために、ランキングの300位くらいの選手が出てくる可能性があるのだが、こうしたプレーヤーが金メダルを取る可能性は非常に低い。

 ただ、オリンピックの種目採用されたことによって、多くの国が選手育成のための資金を出す。ゴルフコースがない所では、ゴルフコースを作るかもしれないし、用品も売れる。ひいては世界のゴルフ人口が増えることを期待しての措置なのだ。

 すぐに効果が出るものではないが、ゴルフ界の"発展"を望むならリオ、東京の後も、ゴルフがオリンピック競技であり続けなければならない。今回のメジャー出場権の話は、実質的な意味はなくとも、「リオと将来のオリンピックにゴルフ界がサポートしていることを示す」(マイク・ウォンLPGAコミッショナー)必要があったということなのだろう。

 
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