米ツアー選手の飛距離が伸び伸び!用具規制につながるか
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2016/04/12号
2016/04/05更新

米ツアー選手の飛距離が伸び伸び!
用具規制につながるか

 先日、USGAが興味深いデータを発表した。米ツアーの選手の飛ばしすぎが今後の用具規制につながる……?

 USGAの調査によると、先のキャデラック選手権の最終日、"ブルーモンスター"といわれる難コースの16番パー4で65人のプレーヤー中、60人がティショットで1オンを狙っていた。345ヤードのパー4で92・3%がグリーンを狙ったのだ。この試合ばかりではない。今年、10試合を消化した時点で、7試合でプレーヤー全員の平均飛距離が伸びており、現在、平均300ヤードを越える飛距離の選手は35人。これは昨年のこの時点より10人も多い。

 米ゴルフダイジェスト誌によると、このキャデラック選手権までの米ツアー全体の平均飛距離は290・2ヤードで、昨年同期までの平均を2・4ヤードも伸ばしているという。

 プレーヤーの身体能力はトレーニングの発達にともない、年々高まることから、ある程度は、飛距離もアップする。実際、2003年?2015年の13年間にツアーの平均飛距離は約5ヤードアップ。しかし、96年?03年までの8年間に平均飛距離が20ヤードも伸びた際、USGAとR&Aが乗り出し、ドライバーフェースの反発係数に制限を加えた。02年にUSGAとR&Aが出した共同声明には「これ以上の著しい飛距離の伸びがある場合、USGAとR&Aは、ゴルフというゲームを守る方法を素早く探す必要がある」としており、再度、クラブやボールなど性能制限を加える可能性があると示唆。

 ただ、USGAの用品部門のディレクターであるジョン・スピッツアー氏によれば、「シーズン半ばの数字は、さほど重要視されていない」とし、警戒レベルは低いとしながらも、飛距離が上がっていることは、認識している。

 用品の進歩で飛距離がアップするのはうれしいが、これ以上の用品の性能制限は、あまりうれしくはない気が……。

 
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