パク・セリ引退。「キッズ」とホットパンツを後世に残す?
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2016/04/12号
2016/04/05更新

パク・セリ引退。
「キッズ」とホットパンツを後世に残す?

 韓国女子プロのレジェンド、パク・セリが今季限りでの引退を表明した。その"戦績"を振り返ってみよう。

 13歳でゴルフを始めたパクは1998年にプロ入りし、いきなり全米女子オープンという大魚を釣り上げた。それも20歳9カ月という史上最年少というおまけつき。さらに同じ年に全米女子プロと2冠を獲ると"パク・ブーム"を巻き起こした。以後、01年全英女子オープン、02年全米女子プロ2度目、06年同プロ3度目に勝利しメジャー5勝、米女子ツアーでは現在まで25勝、韓国ツアー14勝をあげている。07年にはゴルフ殿堂入りも果たした。

 パクの活躍がその後、韓国勢によるツアー席巻の引き金になったことはいうまでもない。パクに憧れてゴルフを始めた「パク・セリキッズ」には、パク・インビ、アン・ソンジュ、シン・ジエ、チェ・ナヨン、昨年日本での賞金女王・イ・ボミらがいる。「米国でパク・セリさんが優勝した時、韓国みんなが熱狂した。私たちが今いるのもセリさんのおかげ」と、ボミ。

 パクが成功した原因の1つに英語力をあげるのは、USGA(全米ゴルフ協会)レフリーの川田太三氏。「パクの前にク・オッキがいましたがコミュニケーションがとれずに受け入れられなかった。パクの英語を聞いて本格的なのでびっくりしたことがあります。米国の大学にも行ってないのにどこで勉強したんだろうって……」

 パクのもう1つの"功績"にホットパンツを定着させたこともある。それまではひざ下までの長さが女子ツアーでは常識だった。その常識を知らない韓国メーカーがパクに着せたという説もあるが、その後市民権を得たのは確か。

 「ドレスコード云々といわれる前にパクは強くなって、それをポーラ・クリーマーらが着用し今は主流となりましたね。それも、パクがちゃんと喋れて米国で受け入れられたからでしょう」(同)

 パクは今後、韓国に拠点を置き、若手育成などゴルフ界に還元していきたいという。

 
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