五輪競技なのに。〝ゴルフはスポーツ〞が通用しない倫理規定。ついに見直される?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2016/03/08号
2016/03/02更新

五輪競技なのに。〝ゴルフはスポーツ〞が
通用しない倫理規定。ついに見直される?

 「ゴルフはスポーツ」。世間では当たり前のように思われていることが、国家公務員規程ではいまだ通用していない。しかし、ついに見直されるかもしれない。

 度重なる公務員の不祥事に対応すべく、2007年に制定された国家公務員倫理規程。その(禁止行為)第三条七「利害関係者と共に遊技又はゴルフをすること」から、「ゴルフ」の文言削除を超党派ゴルフ議員連盟(衛藤征士郎名誉会長)が、昨年11月に菅義偉官房長官に求めたのは本誌でも既報の通り。

 これを受け、人事院国家公務員倫理審査会が動き出したというニュースが流れた。「『利害関係者とのゴルフ』に関しての見直しを検討することに着手した」というのだ。詳細を同審査会事務局に聞いてみると、「民間企業、国家公務員、有識者へのアンケートという形での実態調査は、ゴルフに限らず飲食などについても毎年しています」とのことで、それにゴルフの質問も加わった形。各方面からの意見に耳を傾け、規定見直しのためのアンケート実施で、民間企業数十社が対象。結果は倫理審査会の参考にするという。そもそも、「誤解されることが多いのですが、現状でも禁止されているのは利害関係者に限り、それも同じパーティー(組)でのプレーだけ。違う組なら問題はないのですが」とのこと。とはいえ、このニュースが流れると「ほかの重要議題があるはず」などと逆に話題になり、ゴルフへの〝誤解〟が浮き彫りに。これを解くためにも、まずはリオ五輪での好勝負に期待。あとは、このタイミングでゴルフがらみの国家公務員不祥事が出ないことも祈りたい。

 
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