連日のサスペンデッド、もっとも被害を受けた選手とは……
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2016/02/23号
2016/02/16更新

連日のサスペンデッド、
もっとも被害を受けた選手とは……

 日本男子ツアー開幕戦のシンガポールオープン。連日のサスペンデッドにより決着は月曜、ソン・ヨンハンの初優勝で幕を閉じたが、サスペンデッドの"被害"を受けたプロが多数いた。

賞金チャラかー

 まずは谷原秀人。最終18番の2打目地点で中断のサイレンを聞き、翌日に持ち越しになった。

 「今晩帰る予定でしたがキャンセルです。翌日の飛行機、今晩のホテル。自分と関係者の分を含めたら賞金はチャラです、トホホ……」と嘆き節。しかし、谷原は優勝争いに絡んでいたからまだいい。

 インからスタートし、最終9番ホールの残り105ヤード地点でサスペンデッドを迎えた深堀圭一郎は悲惨だ。途中棄権するわけにもいかず、月曜はウェッジとパターだけもってホールアウトを迎えた。

 そして、極めつけは平塚哲二。インスタートの最終ホール、9番グリーンで平塚は最後のパットを沈め、ほかの選手のパットを待つのみに。しかしそのとき、まさかまさかのサスペンデッド。他の選手のホールアウトを見届けるためだけに、飛行機をキャンセル、ホテルは延泊。「どんな顔して来ればいいんだ……」

 やりきれない思いで呆然と佇んでいる平塚に、競技委員が救いの手を差し伸べた。

 今回は特例を認め、平塚のみスコアカードを提出、他の選手もサインをし、無事競技終了。その日のうちに帰国を許された。ドンヨリとした顔が一瞬にして笑顔になり、ニコニコと帰っていった。

 ということは、一番災難だったのは、残り105ヤードのために飛行機変更、延泊、日本で予定されていたキャロウェイのイベントを欠席するはめになった深堀圭一郎ということになるのか……。

 ジョーダン・スピースがサスペンデッド後のバーディパットを決めたことばかりが話題になっていたがこんな災難が相次いでいた。

 
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