食事付きで3000円!そんなに安くても成り立つの?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2016/02/09号
2016/02/02更新

食事付きで3000円!
そんなに安くても成り立つの?

 茨城、栃木など北関東のアクセスがやや不便なコースは冬場、昼食つきで3000円台のフィも珍しくない。ゴルファーにとってはありがたいけれど、コースは"元"がとれるの?

 「ゴルフ場はこのシーズンにこれだけということでなく、年間入場者のトータルで考えています。だから、いくら単価は下がっても入場者が途切れないほうがいいのです」とは、これまで8カ所のコースの経営コンサルタントを務めてきた石井米二郎氏。

 ゴルフ場経営でいちばんコストがかかるのは人件費で、キャディ制をなくしてセルフプレーに切り替えたのはその第一の理由。従業員数はバブル時代の実に3分の1ほどになっており、100人いたコースなら30人といったところ。

 さらに、従業員にいわゆるシルバー人材やアルバイトを活用し、人件費の削減に努めている。シルバー側も最低賃金ながら、空いた時間には練習できたり、ラウンドできたりの特典をもらうことでウィンウィンの関係のコースもあるという。

 ざっと試算すると──。従業員30人で年間人件費約1億円。プレーフィは冬場は3000円でも年間で平均したら5000円ほど、それに年間入場者3万5000人をかけると1億7500万円。年会費が入ってきて、なんとか帳尻が合ってくることになる。

 「芝のメンテナンスなどの固定費は年間決まっているし、従業員のモチベーションも下がらずにすみますからね。リピーターというのは、払った金額より得だと感じたら発生するもの。3000円より"お得感"があれば、また来てくれるものです」(同)

 されど3000円! なのだ。

 
【関連記事】こちらも注目です!
2014/06/24 プロトーナメントが入場無料でナント、食事つき!!
2012/02/06 全国で一番安いゴルフ場を探せ!栃木県では1R2000円のコースも登場
2009/09/17 けっこう使えそう! 安いし空いてる、知る人ぞ知る公立の穴場練習場とは


一覧へ戻る


バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト