井戸木、芹澤が試合ゲット。シニアツアー17年で3→17大躍進のワケ
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2016/02/09号
2016/02/02更新

井戸木、芹澤が試合ゲット。
シニアツアー17年で3→17大躍進のワケ

 今年のシニアツアーの日程が発表されたが(150頁「ツアーマニア」参照)、昨年より4試合増え17試合に、賞金総額も8億円を超え、史上3番目と盛況。この要因はなんだろうか?

「会員たちの頑張り」を強調する倉本会長

 シニアツアーは1988(昭和63)年から始まり、バブル時は26試合、9億円を超える賞金総額だったが、バブル崩壊後はジリ貧で1999年には3試合、1億3000万と風前の灯となった。そこから低迷が続いたが、2013年に2ケタ(12試合)に乗り、今年"ブレーク"。

 新たに加わったのはノジマチャンピオン箱根、那須霞ヶ城チャリティー、セヴンヒルズカップKBC、福岡シニア。広島シニアは昨年、後援競技だったが賞金を増額して昇格した。

 倉本昌弘がPGA(日本プロゴルフ協会)会長になってから、積極的なゴルフ振興策、シニアツアー勧誘と"営業推進"しているのは衆目の一致するところだが、「いや、それより会員が自分たちのこととして尽力しているからですよ。昨年の新設、アルファークラブCUPは飯合(肇)さん、今年のノジマは井戸木(鴻樹)くん、セヴンヒルズは芹澤(信雄)くんがプロアマで知り合いになり、個人的勧誘に端を発しています。福岡シニアは元会長の長田(力)さんからの紹介です。ホスピタリティーがいかに大事かということです」(倉本)。

 広島シニアは主催が医療法人葵会で、その会長が広島県出身ということで、倉本に打診があったという。

 JGTOの試合は、賞金も試合そのものの規模もケタ違いなので、スポンサーもおいそれとは手が出せないという一面もあるが、PGAの熱意もシニア活況の大きな理由だろう。

 また、今年も日程と開催地区(茨城県)が重なってしまったJGTOのホンマカップと日本プロシニアだが、PGAは上野駅から"ゴルフ列車"をしつらえることを発表。ベテランプロを同乗させて両試合の見どころなどをギャラリーにガイドするサービスを行うという。

 こうしてまいた種が花を咲かせる日も近い?

 
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