週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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長者番付でタイガー抜いた22歳スピース。
30アンダーの圧巻Ｖ inハワイ

　ジョーダン・スピースがヒュンダイトーナメントで30アンダーをマークして圧勝した。

72ホールの米ツアー公式試合で30アンダーというのは、２００３年にアーニー・エルスが出した31アンダーに次いで史上２番目の記録。＂コースのコンディションが良かっただけ＂なら、他の選手のスコアも良いはずだが、２位のパトリック・リードに８打差、５位のリッキー・ファウラーに10打差をつけた。さらに10位タイのジェイソン・デイ、バッバ・ワトソン、ダスティン・ジョンソンという上位の世界ランカーに15打差。

しかも、最終日は「リードを守るために、終盤になるまで、ほとんどアイアンでティショットした」というから、攻めていれば、どこまでスコアが伸びたかわからない。

今回の勝利はスピースの７勝目に当たるが、米ツアー７勝を22歳で達成するのは、米ツアーの創生期に活躍したホートン・スミスとタイガー・ウッズに次いで、史上３番目の年少記録ということになる。しかも、スピースは、７勝のうちの６勝を過去１年以内に挙げている。

こうなると、いやでもタイガー・ウッズと比較したくなるが、本人は「まだ、彼との比較が必要なほど（自分の成績は）値しない。もちろん努力はするが、時期尚早だ」と控えめ。しかしながら、先日米ゴルフダイジェスト誌が発表したゴルフ長者ランキングでは、タイガーを抜いて、１位になっており「尚早」は謙遜しすぎだろう。

あくまで「目標はメジャー」というスピース。つまり、あまり＂重視していないはず＂の試合で、さらには両親や妹を連れてのバケーション気分で来たはずのハワイで、いともたやすく勝利をもぎ取ったのだ。しかも「まだまだ、自分のゴルフには伸ばせる部分がある」という22歳。幸先の良いスタートを切っただけに、今年どこまで勝ち星を重ねるかが注目される。

　
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