中国系に買われた英の名門ウェントワース会員に異変!?
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2015/11/17号
2015/11/10更新

中国系に買われた
英の名門ウェントワース会員に異変!?

 英国を代表する名コース、ウェントワースクラブ。その会員権が最近、6ケタに高騰していると米ゴルフダイジェストが報じた。

ウェントワースは1926年に開場。53年にライダーカップが開かれ、近年は欧州ツアーのフラッグシップ大会、BMW PGA選手権の舞台になっている。

しかし昨年、レインウッドグループが買収すると、会員権価格に大きな変化が起こった。既存の会員がメンバーとしてとどまるためには、10万ポンド(約1845万円)を支払わねばならないのだ。また、新規入会者は12万5000ポンド(約2306万円)が必要。年会費も8000ポンド(約148万円)から1万6000ポンド(約295万円)に倍増した。

同グループは84年にタイ系中国人企業家が創業し、北京に本部を置くグローバル企業。ゴルフ関連では北京やハワイにコースを所有し、今年は中止となったが米女子ツアーのレインウッドLPGAクラシックを主催している。

会員権価格の急騰ぶりに、「この国では前代未聞だ」と驚くのは地元放送局BBCのコメンテーター、ピーター・アリス。「欧州全体でも前代未聞で、数年前に極東および米国のいくつかのコースで起こった現象だ」

英国の芸能人でメンバーのブルース・フォーサイス卿も、デイリーメール紙に「象徴的なゴルフクラブがこのように扱われるのを見ると、悲しみと怒りを覚える」と語った。「クラブとしては、会員権所有者たちと非常によい関係を持ちたい」と、ウェントワースの名誉会員であるアリス氏。「しかし、彼らの多くは海外、アジアやロシアにいる」

会員が一致団結して行動しようにも難しいようで、「それはちょうどジグソーパズルであり、いくつのピースがぴったり収まるかはわからない」という状況だ。

 
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