国内でのプレーは無理に!?中国共産党の新倫理規定でゴルフへの風当たり強く
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2015/11/10号
2015/11/02更新

国内でのプレーは無理に!?
中国共産党の新倫理規定でゴルフへの風当たり強く

 2012年に共産党最高指導者に就任した習近平国家主席は財政緊縮と汚職取り締まりを強化してきたが、これがゴルファーにも影響大アリなのだ。

これまでも報道されてきたように、中国では贅沢禁止令が出され、公務員は原則〝ゴルフ禁止〟。

 また、おおよそ中国国内の全ゴルフ場の1割に当たる違法なゴルフ場の閉鎖が相次いでいるが、新たに8800万人といわれる党員が守らなければならない道徳的倫理規定を導入し、そのなかにもゴルフに関する一文が入れられている。

「中国共産党紀律処分条例」によると、「ジムやスパ、クラブやゴルフ場会員権などの不当な取得、所持、使用」について厳粛な処分に処すと明記されたという。

 ゴルフ以外にも過度の飲食や、株式投資に対する制約も盛り込まれ、さらにこれまで愛人や不倫といった表現だったものが、「他者との不適切な性的関係」と範囲を拡大しており、党員にとってはより厳しい規定となった。

 こういった規律の厳粛化のなかで、中国国内におけるゴルフのプレーが難しくなっていくのではないかという意見も出ている。一方で中国国内のメディアでは「中産階級の生活水準の向上によって、純粋なスポーツとしてのゴルフをプレーする人の増加は止められない」という見方もある。

 さらに国外にゴルフをプレーしにいく中国人が増えるとも予想しているが、実際に中国国内企業もそれを見越して、レインウッドグループがハワイに2カ所、英国の名門ウェントワースを買収したようにすでに海外のゴルフ場買収に動いているという。

 〝爆買い〟の次は、中国資本による日本のゴルフ場買収が、今後加速するかもしれない。

 
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