来年からのアンカリング禁止、定義が「?」と、シニアプロから異論・反論
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2015/11/3号
2015/10/27更新

来年からのアンカリング禁止
定義が「?」と、シニアプロから異論・反論

 来年1月1日から実施されるアンカリング禁止ルールについて、具体的用例の説明が急を要してきた。

プチパニック!?

 PGA(日本プロゴルフ協会)では、日本プロシニア開催中に出場選手に対して小林英次・PGA専門委員より、アンカリング打法の規制について説明会が行われた。その基本的注意点は次の4つ。①クラブを直接、前腕以外の体につけてのストローク禁止②クラブだけでなく、クラブを持っている手が体についてはいけない③クラブが離れていても前腕(ひじから手首まで)を体につけてアンカーポイントをつくってはならない④手は順手(親指と人差し指がグリップを挟む形)で、両手を完全に離してはいけない。

 これに対して異論・反論が選手から続出。「クラブを体につけなくて、シャツに触れるだけならいいのか?」(湯原信光)。「体につけているかどうかを判断するのは誰か。同伴競技者?」(中嶋常幸)。「順手で手の上にグリップが乗る形なら逆手でないからいいのでは?」(三好隆)。

 選手からはストロークそのものより、その定義が主観的になることに疑問が投げかけられた。

 これに対して、小林は「世界ゴルフルールの総本山R&Aに疑問を投げてみる」と話すにとどまった。

 実は11月上旬、そのR&Aから、日本でルールブックを発行するJGA(日本ゴルフ協会)に専門委員が派遣され、そのことについて説明会が開かれるという。

「その時にはPGAはじめ、男女ツアー競技団体を招いて説明会に参加してもらいます。むろんメディアにも広く公開して、一般ゴルファーへの理解を深めてもらうように努めます」(JGA広報)

 アンカリング規制の具体的用例については、小誌でも近く説明できるはず。しばしお待ちいただきたい。

 
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