ちょっと地味?全英制したザックはこんな人!
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2015/8/11号
2015/8/4更新

ちょっと地味?
全英制したザックはこんな人!

 全英オープンを制したザック・ジョンソン。07年にマスターズに勝って以来、8年ぶりのメジャー2勝目。ちょっと地味な印象の選手だが……。

 実は、S・スニード、J・ニクラス、N・ファルド、S・バレステロス、T・ウッズに続く、セントアンドリュースとオーガスタナショナルの両コースを制した史上6番目プレーヤーということになる。

 マスターズチャンプとはいえ、現在39歳、ドライバーの平均飛距離は280・1ヤード。正直、"スター性"には欠けるイメージだが、マスターズ以降、今回の全英を含めて10勝もしており、うち4勝はプレーオフを制しての勝利。派手さはないが、プレッシャーにとことん強い。

 プレーオフは、13年のジョンディアクラッシックで1度だけ敗れているが、敗れた相手が、その時初優勝を飾ったジョーダン・スピース。「過去数年、私を庇護してくれた人物が勝ったことは、素晴らしいことだ」と年間グランドスラムを逃したスピースは、真っ先にジョンソンを祝福していた。

 ジョンソンとスピースは、PGAツアーのバイブル・スタディ(聖書の勉強会)の仲間で、年は離れているが「親しい友人」とジョンソン。

 敬虔なクリスチャンで、マスターズの優勝インタビューで「神がずっと私を見守っていた」と語り話題を呼んだが、今回も「神が私にゴルフの才能とチャンスを与えてくれたと思うと、プレッシャーもはねのけることができる」と語っている。大舞台やプレーオフに強い秘密は、強い信仰心にあるのかもしれない。

 荒れた天候で、月曜日まで延びた今年の全英。松山ら、土曜日の早朝に1~2ラウンドし、10時間後にプレー再開してホールアウト、といった過酷なスケジュールをこなした選手も多かったなか、ジョンソンは「土曜日は、コースで1打も打っていない。軽い運動とリラックスができたナイスな1日を過ごした」。体力と集中力が要求される全英で、この差が最終日に出たともいえそうだ。ジョンソンに言わせれば、金曜にラウンドを終わらせたことも、神のご加護ということになるのかもしれないが……。

 
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