全米OP、異例のコースでもっとも苦戦したのはキャディ!?
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2015/7/7号
2015/6/30更新

全米OP、異例のコースで
もっとも苦戦したのはキャディ!?

 全米オープンが開催されたシアトル近郊のチェンバーズベイGC。米国流独特のリンクスとして超難コースとの"ふれこみ"だったが、苦戦したのは選手だけではなかった。

アップダウンに要注意だった

 重いバッグを担ぐキャディたちは、滑らず、落とさず、無事4日間通して"生還"することがもうひとつの任務になったのだ。ザック・ジョンソンのキャディは、もっとも急な傾斜がある9番ホールのグリーン近くで転倒。「ひじを擦りむいちゃったよ」と笑った。笑っていられないのは激しく負傷したヘンリック・ステンソンのキャディ、ギャレス・ロードとスティーブン・ギャラハーのキャディ、ダミアン・ムーア。ロードは16番のティグラウンドを離れる際に転倒し、左手首を負傷。患部に固定器具をつけた。ムーアは右足首をねん挫し、ラウンドに帯同できるか微妙なまでの状況に。

 ギャラリーは、観戦ルート攻略に頭を悩ませた。採石場跡に造られたコースのため、フェアウェイ、グリーンともに硬いうえ、傾斜がきつく、高低差は40メートル。石砂の上に生えた枯草で、足をすべらす姿はあちこちで。砂利道は歩くたびにホコリが巻き上がり、そもそも観戦できないホールが4つもあるのだ。

 川村昌弘の父は「キャディさんのけがをネットで見ました。途中も見えないらしいし、危ないですよね。練習のときは選手と歩けましたが、観戦では気をつけます」。薗田峻輔の父も「危ないし見えないし疲れるそうだから、定点観測にしようかと思います」と練習ラウンド時から“警戒”。

 しかし、地元のギャラリーは慣れているからか、ビール片手にスイスイ。国立公園に囲まれた自然豊かなロケーションなだけに、試合観戦もトレッキング気分で満喫しているのかもしれない。

 
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