タイガー・ウッズのマスターズは17位で終戦、大復活劇はならなかった。大会中のコメントから、スーパースターの"今後"を占うと……。
出場を決断したことには「復帰するまで一生懸命、練習したことを誇りに思う」とし、再出発については「しばらくかかると思う。少し休んで一からやり直す。再び練習してプレーの質を高めていきたい」と話した。
さらに「感覚はいいし、距離感も戻った。すべてうまくいっている」と、前向きな展望も語った。
今後の出場は未定だが「メジャーでこれだけ戦えたことは誇りに思う。もう一度しっかりと調整する」と語って、マグレノリアレーンを後にした。
スケジュールについては明言は避けているものの、来月のプレーヤーズ選手権はスキップして、ジャック・ニクラスへの敬意も込めて、メモリアルトーナメントへ出場、その2週間後の全米オープンで真の復帰をかけるのでは、という見方が有力だ。
40年間マスターズのテレビ解説をしてきた岩田禎夫氏はタイガーの現状と今後についてこう見る。
「大会が始まる前のタイガーの、あれほど柔和な顔は初めて見ました。勝負師の顔ではなくなった印象でした。成績も出だしの初日、締めの最終日にオーバーパーなど、考えられないこと。あくまで私の独断ですが、全盛は過ぎ、これからどう引退の花道をつくっていくかを考えているのではないでしょうか」
岩田氏はニクラスがかつて話した「ボクサーはKOされて引退するが、ゴルファーはいかに静かに消えていくかだ」を例にとって、今年40歳になるタイガーもその時期にきているのではないかというのだ。
またゲーリー・プレーヤーは精神力をバッテリーに喩えて「バッテリーは充電できるが、その能力は次第に劣化していく。精神力も同じ」といっている。
数々の奇跡を巻き起こしてきたタイガー。ニクラスのメジャー18勝の記録まであと4勝積み重ねられるか。
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