USGA最高栄誉!B・ジョーンズ賞をニクラス夫人が受賞した理由
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2015/2/3号
2015/1/27更新

USGA最高栄誉!
B・ジョーンズ賞をニクラス夫人が受賞した理由

 今年のボビー・ジョーンズ賞にジャック・ニクラス夫人、バーバラさんが選出された。同賞はUSGA(全米ゴルフ協会)が顕彰する最高の栄誉。

 球聖ジョーンズを顕彰して、1955年から始まり今年で60回目。選手(プロ、アマ、男女を問わず)はもちろん、行政、ジャーナリスト、設計家など、世界のゴルフ界に功績のあった人を1年に1人選出して、全米オープン開催時、コースで表彰する。

 同じくUSGAが顕彰する賞にジョー・ダイ賞があるが、これはボランティア活動に功のあった人を選ぶなど、USGA"内部"の顕彰的性格を持つ。対して「ボビー・ジョーンズ賞は選手ならば戦績もさることながら、"フェアプレー賞"的色合いが濃い」というのは、昨年、ジョー・ダイ賞受賞の川田太三氏。

 第1回目受賞者が、生涯アマチュアを貫き、R&Aのキャプテンになったフランシス・ウィメット。高潔のイメージがある。ここ20年で見ると、トム・ワトソン、ベン・クレンショーは順当としてもなぜジェイ・ハースか? ハースも紳士で通っているからだ。対して戦績抜群のリー・トレビノ、ニック・ファルド、グレッグ・ノーマンの名前はない。"お行儀"の悪そうなチ・チ・ロドリゲス(チャリティで社会貢献)、ファジー・ゼラーの名はある。やはりUSGA好み、というのはありそうだ。

 さてバーバラさんが選出されたのは、むろん夫への内助の功もあるだろう。結婚した時から控えめな賢夫人、おしどり夫婦として知られた。しかしそれ以上に評価されたのは社旗貢献。バーバラさんは夫とは別にジュニアゴルフ財団基金を運営、児童保健医療財団会長として各病院への寄付など、慈善活動に熱心だった。夫婦受賞(夫は1975年受賞)は史上初となる。

 日本では、「へえ」的なニュースかもしれないが、ゴルフがスポーツでとりわけリスペクトされている米国では、マスコミで大々的に報道された。ゴルフがいかに国民に膾炙しているかの証左でもあろう。

 
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