冬のゴルフルール!雪、氷、霜柱……は救済を受けられる?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2015/1/6,13号
2015/1/5更新

冬のゴルフルール!
雪、氷、霜柱……は救済を受けられる?

 12月17、18日と日本海側を中心に吹雪になるなど、14~15年の冬の始まりは例年より早い印象だが、冬場のゴルフルールを覚えておきたい。

スタート前にローカルルールをチェック!

 男子ツアー最終戦・日本シリーズで「冬のゴルフルール」を考える一場面があった。

 最終組、イ・サンヒは2番パー3でひっかけてボールは左バンカーへ。やおらアドレスをとったイは、首をひねりながらアドレスを解き、競技委員を呼ぶ。イは「アドレスする足、ボールのライも下が凍ってガチガチ。救済はないのか?」というアピール。競技委員もバンカーに入って……、その裁定は?

「ノータッチ。そのまま打つこと」だった。イといえば日本ツアー選手権でルール違反により2打罰を受けてプレーオフに残れなかった選手。それを知っているギャラリーは興味津々、固唾を飲んで見守ったが、イはそのままボールをピタリと寄せパー。事なきを得た。

 ここで、「カジュアルウォーター」の勉強をしておこう。ゴルフルール規則12に「カジュアルウォーターとはウォーターハザード以外のコース上で、プレーヤーがスタンスをとる前やスタンスをとったあとに見える一時的な水溜りをいう」とある。ただし無理に足を踏みつけて水をにじみ出させることは認められていない。

「雪と自然の氷は救済を受けられるが、露と霜はその限りではない」とゼネラルルール。つまりイの場合、バンカーでの凍結は"自然の氷"と認められなかったわけである。ただし霜柱、雪も日本ではローカルルールで救済が認められているのがほとんどだ。

 救済の処置は「スルーザグリーンにある時は球を無罰で拾いあげ、ニヤレストポイントから1クラブレングス以内にドロップする」ことができる。むろんドロップ箇所はホールに近づいてはならないことはいうまでもない。さらにバンカーでの救済はバンカー内であることも忘れてはいけない。

 冬のゴルフを楽しむために、もう一度、ゴルフ規則を読み直してみる!?

 
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