週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 4/29

2014/4/22更新

国内男子ツアーが今週開幕しますが…
観客が喜ぶサービス増えました？

　男子ツアーが今週開幕。テレビ観戦より会場でプレーを観てほしいのだが、男子は観客減が喫緊の課題といわれている。さて、今年はギャラリーが喜ぶサービスは増えたのだろうか。

　序盤戦の大会運営サイドに聞いてみると、「国内初戦なので鏡割りのオープニングセレモニー」（東建）、「ジュニア向けのレッスン会を実施します」（中日クラウンズ）と、どこも例年どおりといった印象。唯一、関西オープンが「土日の決勝ラウンド当日、高橋勝成プロなど４人のプロに希望者20人程度を引率してもらう〝プロゴルファーの生観戦ツアー〟を実施するほか、小中学生６万人を無料招待、地元のグルメ大会など地域振興を兼ねた新しいサービスを企画中です」（関西ゴルフ連盟・田畑茂氏）と、具体的な答えを返してくれたのがせめてもの救い。

　とくに、選手とギャラリーが交流する企画がほとんど聞こえてこなかったのが残念。女子ツアーでは出場選手のサイン会や写真撮影会を実施して積極的にギャラリーとの交流を図り、試合数が増えるなど人気が高まっているのと、対照的に見える。昨年の日本ＯＰで４日間の観客が９０００人ちょっとという歴史的不入りだった現実を、いまだ直視できていない？

　もっとギャラリーと積極的に交流する方策を考えるべきでは、とツアー側に意見をぶつけると、「ゴルフは他のスポーツより選手とファンの距離が近いので、今年もサービス徹底の触れは出しています。サイン用のペンは自分で持つようにしていますし、マナー・エチケットのハンドブックを個人に配布して尊敬されるプロになれるよう要請しています」（ＪＧＴＯ広報）

　抜本的対策はまだこれからのようだ。