37歳大山志保が「タイガー打法」でリオ五輪を目指す
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2014/11/18号
2014/11/11更新

37歳大山志保が「タイガー打法」で
リオ五輪を目指す

 マスターズGCで今季2勝目を挙げた大山志保が10月27日付けの女子世界ランキングで横峯さくらを抜き日本勢最高の40位に浮上した。低迷期を経て復活した裏にあった大山の進化をゆかりの人物が語った。

37歳でももっと強くなれるという大山志保

 ゆかりの人物とは昨年末まで小誌で連載していた『タイガー打法』でおなじみの中村龍明プロ。人を介して大山と知り合った中村プは「調子が良くない」と悩んでいた彼女のプレーを今年5月の中京TVブリヂストンレディスで観戦。翌週合宿を張り気づいたことを伝えたという。  

「当時は体を左右に揺さぶりながら大きなトップを作ろうとしていましたが、手だけで上げている印象でしたね。トップを大きくすれば飛ぶと誤解していた。頭が(バックスウィングで)大きく右にずれ、インパクトであるべき位置に戻ってきていなかったのです」

 06年に賞金女王に輝いた大山は『二軸スウィング』を提唱する清元登子の元門下生。イチローの振り子打法のイメージのような、大きな体重移動で球を飛ばした時期が長かった。二軸が悪いわけではないが、スウェイは命取り。そこで中村プロは頭を大袈裟に動かさないこと、また右にスウェイしないイメージが良いと提案。すると大山は「あ、そうすると気持ち良く振れますね。悪いイメージがなくなりました」と即効性を認め「その場で回転するイメージに変えたらスウィングが安定した」と公言するようになった。  

「中京テレビで初めて見たとき、初日は1オーバーでしたがショット自体はひどいものでした。軸がブレて左への引っかけが多く『よく1オーバーで回ってきたね。僕なら85の内容だよ』といって笑ったものです。でも今は自分が気持ち良いと思えるフィーリングを見つけたようですね」(中村プロ)

 賞金女王のタイトルを獲ったあと、念願の米ツアーに挑戦したが肩やひじをたびたび痛め結果が出ないまま撤退。それでも諦めずに自らの道を貫き"心地好いスウィング"を見つけた大山。  

 世界ランク的にいま五輪をすれば文句なく出場できるレベル。大山も「目標はリオ五輪」という。  

「彼女なら今後また賞金女王も狙えますよ」。中村プロは力をこめた。

 
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