マキロイ、試合を休んで法廷で戦う!
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2014/11/11号
2014/11/04更新

マキロイ、試合を休んで法廷で戦う!

 ローリー・マキロイが中国開催のBMWマスターズ(10月30日~11月2日)とWGCHSBCチャンピオンズ(11月6~9日)を2試合続けて欠場することが明らかになった。その理由は元事務所との「法廷闘争に集中するため」。若き世界ナンバーワンを悩ます問題とは?

 全英オープン、全米プロとメジャー2連勝を飾りこの世の春を謳歌しているかと思われたマキロイだが、彼には喉元に刺さったトゲがある。それが前事務所との訴訟問題。

 そもそもマキロイはアーニー・エルスやリー・ウエストウッドらが所属するISM(インターナショナルスポーツマーケティング)と所属契約を結んでいたが、3年前に母国・北アイルランドのダブリンに拠点を置くホライゾンスポーツマネジメントに移籍した。その際、同社に不当な契約を結ばされたと主張し、昨年ダブリンの高等法院に訴状を提出する事態に至った。

 ホライゾンスポーツはマキロイとナイキとの1億ドル(約100億円)ともいわれる契約を取り持っているが、その際、同社が享受したコミッションが相場を大きく上回っていること、また同社の契約選手であるG・マックことマクダウェルが優遇措置を受けたことに関してもマキロイ側は疑念を呈している。  

 来年2月に行われる裁判に向け「法廷闘争の準備に専念する時間が欲しい」というのが今回中国2連戦を欠場する理由である。ちなみに現在マキロイは自ら事務所を立ち上げている。

 年内マキロイの勇姿が見られるのは11月20日に開幕する欧州ツアーのシーズン最終戦DPワールドツアー選手権(ドバイ)だけ。目下賞金ランク2位につけるガルシアの獲得賞金の倍以上(540万ユーロ=7億3千万円)を稼ぎ、最終戦を待たずに賞金王を決めていることも、アジア遠征を踏みとどまった理由のひとつ。さらに中国の深刻な大気汚染もマキロイの訪中に二の足を踏ませている。

 メジャー2連勝後、取材攻勢で心身ともに休まる暇のなかったマキロイに本物の休息が訪れるのは訴訟問題がクリアになってから……?

 
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