高ゴ連ジュニアより通信制ジュニアが増える理由
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2014/10/28号
2014/10/21更新

高ゴ連ジュニアより通信制ジュニアが増える理由

 日本女子オープンで3位に入る大活躍をみせた17歳の永井花奈。アマでは大会史上2人目の通算アンダーパー、日本人アマ歴代最高位……。

 記録ずくめの快挙で話題を独占した永井は東京・日出高の2年生だが、ふだんは制服姿で学校に通う普通の女子高生……というわけでもない。

 古くは山口百恵ら多くの芸能人の母校でも知られる同高は2000年に通信制を設置。永井はその制度を利用し、ゴルフ中心の生活を送っている。学校に通わなくていい利点を永井は「学校にいる時間に練習やトレーニングができる」と話す。

 全米女子オープンで日本人史上最年少予選通過した橋本千里(16)が在籍するルネサンス豊田高も通信制。元祖天才少女の金田久美子も通信制のクラーク記念国際高出身だ。

 自宅でのパソコン授業、レポート提出、登校するのは年に数回というのが通信制の基本で、将来の目標を明確に定めているジュニアには確かに最適な環境かもしれない。しかも、通信制は日本高校ゴルフ連盟(高ゴ連)には属しておらず「年間出場日数(日数に土日・祝日はカウントしない)が16日間を越えてはならない」という規定も適用外。主催者推薦があれば何試合でもツアーに出場することもできるのだ。

 一方で鹿児島高に通い高ゴ連に属する勝みなみのように、「学校に行くのが楽しみ。友だちをたくさんつくりたい」と話す高校生活エンジョイ派も多い。

 ただ、若年化が進む女子ゴルフ界はプロになった直後から勝負がスタートする。修学旅行、体育祭、文化祭などが必要ないと思えば、これからも通信制ゴルファーは増えていくだろう。

 
【関連記事】こちらも注目です!
2014/06/03 高ゴ連が設けるプロ出場制限って必要? 不要?
2014/05/27 アマチュア宣言のみなみちゃん。今年はどんな試合に出られるの?
2014/04/22 アマちゃん祭りだ!女子ツアー&世界でジュニアが大活躍!


一覧へ戻る


バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト