週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 9/9号
2014/9/1更新

あと1カ月……
モンゴメリーがスコットランド独立に反対

 スコットランドがイギリスから独立すべきか否か、その是非を問う住民投票がおよそ1カ月後(9月18日)に迫った。独立反対の動きがプロゴルファーや多くの著名人の間で起きている。

 ゴルフ発祥の地セントアンドリュース、ミュアフィールド、カーヌスティ、ターンベリーといった名門を数多く抱えるスコットランドが独立……?!

 日本ではあまり話題にされていないが、人口500万人(イギリスの12分の1)のスコットランドがいまイギリスから分離独立を目指す動きを見せている。  

 現時点ではローリングストーンズのミック・ジャガーや小説『ハリー・ポッター』の著者J・K・ローリング、車いすの理論物理学者ホーキング博士ら著名人が独立反対を表明し、最新の世論調査では独立反対派が優勢。だが俳優のショーン・コネリーら賛成派も多数おり、一部では北海油田(スコットランド沖に存在する石油&ガス田)を背景に「小国でも経済的に自立すればユニークな国づくりができる」とする声もあり、投票結果を見るまで予断を許さない。

 そんななかスコットランドを代表する大物プロ、コリン・モンゴメリーがこの問題について言及。「自分はイギリス残留(独立反 対)に一票を投じるつもりだ。独立すれば社会保障を維持するため我々納税者の負担はさらに重くなる。誰もそれは望んでいない」。

 住民投票の結果でも、即独立とはならないだろうが、万が一の場合通貨はどうなるのか? EUには加盟するのか? ユニオンジャック(イギリスの国旗)のデザインは変わるのか? イギリスからセントアンドリュースに行くのにパスポートは要るのか? など今後さまざまな問題が論じられることになりそう。

 また分離独立が可決されれば北アイルランドやウェールズの民族運動が加速する可能性もありイギリスの求心力低下に拍車が……。経済、外交、軍事などあらゆる問題につながる住民投票なのだ。

 
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