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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 8/31号
2010/8/23更新

ゾーンに入って「59」
アラフォー、アップルビー流「限界」の破り方

 スチュワート・アップルビー(豪)が、最終日に『59』をマークして米ツアーの新設トーナメント、グリーンブライアアークラシックで優勝を飾った。昨年シード落ちしている彼にとってうれしい4年ぶり復活Vとなった。

 ツアー史上5人目の50台をマークし勝利をもぎ取ったアップルビーは「いったいどうやってこのスコアを出したのだろう?」と感慨深げにつぶやいた。

 ショットメーカーとして知られ、浮き沈みの激しいアメリカで1997年から12年間連続シードを守り通し、ツアー通算8勝(今回が9勝目)を挙げてきたアップルビー。だが、昨年は本来のゴルフが出来ずに賞金ランク137位に沈み125位以内に与えられる賞金シードから陥落。今シーズンは1年に限って行使することのできる生涯獲得賞金トップ25の資格でツアーに参戦していた。

 しかしグリーンブライアーで勝つ直前までは、23試合に出場して予選落ちが11回と大苦戦。39歳という年齢もあり、そろそろ限界かと思っていた矢先、7月のジョン・ディアクラシックで『60』をマークした4歳年上のスティーブ・ストリッカーに刺激を受けた。
「肉体的には衰えている。しかし経験と技術はある。年齢を克服する術は僕にはあるんだ」と闘争心に火をつけたという。

 アップルビーにさらなる刺激があった。優勝したグリーンブライアーの3日目に同組で回ったD・A・ポインツが、あわや50台(61)をマークしたこと。

「勝つためには、ゾーンに入ってプレーするゴルフが必要」とイメージを膨らませたアップルビー。最終日、序盤の4連続バーディでゾーンに入ると、上がり3ホール連続バーディで『59』をマーク。これを入れれば50台、とプレッシャーがかかる18番も、外す気がしなかったという、3メートルのバーディパットをきっちり沈めた。

 石川遼の『58』でゴルフ界が変わると予想したプロは多いが、潜在意識に潜む限界の二文字を取っ払うことで50台が続々と生まれているのかもしれない。

 
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