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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 6/29号
2010/6/18更新

20試合で初優勝、甲田良美は
ウェアを自らデザインするおしゃれ好き

 女子ゴルフ界に、またも個性的な新星が現れた。昨年のプロテストに合格したばかりの甲田良美(27歳)が、リゾートトラストレディスで涙のツアー初優勝。同期の藤本麻子(20歳)や竹村真琴(20歳)より、ひと足早く勝利を手にしたニューヒロインは、ファッショナブルなルーキーだった。


27歳はいまや若手とはいえないが、プロ1年生の甲田
 

 小学2年から白鴎大足利高卒業までは、ソフトボールに明け暮れた甲田。高校3年の時には、後に北京五輪で金メダリストとなる上野由岐子投手とも対戦したことがある。高校卒業後、内野手として実業団入りも考えたが、父・稔久さんの勧めで、プロゴルファーを目指すことにした。

 自慢の体力とスポーツセンスを生かし、4度目のプロテストで合格。そして、わずか20試合目でツアーを制した。

 優勝直後から、携帯電話はパンク状態になったという。
「メールが600件、電話はもうわからないですね。知らない人からもかかってきました(笑)」

 優勝前は1日のアクセス数が約600だったブログは、優勝した後はなんと5万アクセスを超えたというから、その注目度にも驚きだ。

 まさに時の人となった甲田だが、実は意外な趣味の持ち主だ。ウェア契約を結ぶ『フェアリーパウダー』に、自ら思いついたデザインの服を作ってもらったことがある。
「赤と黒のチェック柄のスカートなんですけど、もう2回ほど試合で着ましたよ。今はメンズのパンツを女性用として作れないか相談しています」
と、おしゃれの話になると、一層目を輝かせて話す。

 フェアリーパウダーといえば、男子では久保谷健一や井上信らと契約を結び、スタイリッシュなデザインで人気上昇中のブランド。実は甲田がそこまでウェアにこだわるには理由がある。
「ソフトボールをやってたときは、当然ですけど決まったユニホームを着るしかなかった。でも、ゴルフはいろんな服があるし、プロになったら 着こなしも楽しみたかったんです」

 ゴルフだけでなく、ゴルフウェアのデザインにも意欲をみせる27歳の好みの色は、赤やオレンジなどの暖色系だ。「暖色系のほうが、顔が明るく見えるんですよ」と声を弾ませる甲田。夏から秋にかけて、自ら発案した色鮮やかなウェアでもファンを楽しませてくれそうだ。

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