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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 1/19号
2010/1/8更新
今年もこの調子!
エースキャディが選ぶ石川遼のベスト3ショット


東海クラシック18番。ラフから7Iでピン横につけバーディ

 飛躍的な進化を続ける石川遼のゴルフだが、それをつぶさに見てきたキャディの加藤大幸さんに、遼の09年ベスト3ショットを挙げてもらった。

 「ベスト1は、何と言っても東海クラシックの最終日18番(465ヤード・パー4)のセカンドでしょう。テレビ中継では放映されていませんけれど、あれを打つ前に携帯カメラの邪魔が入って、一度仕切り直してからのショットだったんです」

 右サイドに切られたカップに向かってフェードでベタピンにつけたこのショット、石川自身は「もっと左を狙ったんです」と語っていたが、父・勝美氏は「狙いは確かにもう少し左だったのでしょうが、ボールの位置が5ミリ左だったとか、本能的な部分で無意識にフェードボールを打ってしまったのかもしれませんね」と分析する。


KBCオーガスタ18番パー5、3Wで抑えて打って2オン

 グリーンを狙うフェードボールの精度が上がったのも09年の収穫の一つだ。

 ベスト2はKBCオーガスタ最終日の18番(568ヤード・パー5)。プレーオフに残るためには、イーグルが絶対に必要な場面だった。
「ピンまで260ヤード。すごい向かい風で僕は絶対に届かないと思っていたらイーグルチャンス」
と加藤さんはそのときの状況を語る。8メートルのイーグルパットは入らなかったが、プレーオフに持ち込むにはイーグルが最低条件となる場面での2オンは、ギャラリーを大いに沸かせたシーンだった。


日本オープン17番。仕切りなおしたがバーディパットを沈めてガッツポーズ

 加藤さんが3番目としたのは、日本オープン最終日の17番(372ヤード・パー4)のバーディパット。
「あれが入らなければプレーオフに残れないという場面で、5メートルの下りのフックラインを入れました」

 残念ながらプレーオフでは小田龍一に敗れたが、17番のパットがあったから名勝負を作れたと言ってもいいだろう。09年の課題の一つに「カップをオーバーするぐらいに打って、なおかつ返しを外さない」というパットに関するものがあって、その成果が出た場面でもあった。

 オフになった昨年12月に沖縄で行われたドラコン大会に参加。自己最長の367ヤードを叩き出した。ドラコン用の特別仕様ドライバーではあったが、「今年一番よく振れました」とビッグドライブを喜んだ。かねてから「350ヤードを真っすぐに飛ばす」ことを大きな課題として取り組んできている石川にとって、2010年ツアーに向けて飛ばしのヒントを得た1打でもあったようだ。

 こうして課題を一つ一つクリアして成績を残して来た石川。2010年は「真っすぐ350ヤード」でマスターズVも夢じゃない?

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