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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 7/28号
2009/7/16更新
3週間試合がない男子トーナメント、
今季注目プロのオフの過ごし方は

 5月にもあった男子ツアーの3週連続オープンウィークが、再度、現在進行中である。7月23日から始まるセガサミーカップまで、男子ツアーはひと足早い夏休み状態だ。このオフの期間を、トッププロたちはどのように過ごしているのだろうか。今季注目のプレーヤーを中心に話を聞いてみた。


自分のゴルフをチェック中の五十嵐(左)、基本のおさらいをする兼本

 ツアー競技は休みといってもツアープロたちには、プロアマ戦や地方のオープン競技(先週は奈良県オープン、今週は北陸オープンが開催)がスケジュールされており、希望すれば実戦でプレーをすることができる。また、ここまでの戦いを振り返り、秋に向けての調整ができる休みでもある。

 ところが、谷原秀人の場合、「ここ2週間は自宅から練習ラウンドとトレーニングに通っています。プロにとっては残念な休みだと思います。せっかく調子が上がってきたところですから。逆に休みがもう少し長ければ、合宿をしたかも知れませんね」と担当マネジャー。

 人気プロの場合、休みの間にスポンサーや支援者等との打ち合わせなどが組まれるため、数日でも合宿を行うとなると、前もって計画する必要がある。

 だが、急に思い立って合宿を敢行したプロがいた。今季好調の平塚哲二だ。「当初は出場権を得ているアジアンツアーでプレーする予定だったのです。来シーズンのシード権獲得を狙ってましたから」(マネジャー)。

 ところが、この間に予定されていた試合が中止になったため計画を変更。先々週、急きょ沖縄に飛んでミニキャンプを行った。その後は、地方オープンに出場。「出られる試合は全部出るという性格ですから」とマネジャー氏。

 計画の変更という点では、今季の初優勝組にもそうした動きがある。

 ツアー選手権を制した五十嵐雄二は「優勝のあと調子を落としていたので、この3週間は練習場での打ち込みとラウンド練習に集中します。自分では、優勝して変わったという意識はないんですが、どこか違ってたんでしょうね。自分のゴルフをチェックする、いい休みになっています」。

 一方、ダイヤモンドカップでツアー初優勝した兼本貴司は、「北陸オープンは欠場しますが、試合に出て、実戦で試合の感覚を忘れないようにしながら、基本のおさらいをするという感じかな。この時期に新しく難しいことをしようと思ってもできないから」。

 周囲が期待するこの秋に向けても、特に意気込むこともなく、淡々とスケジュールをこなしている。

 つるやオープンで初優勝を飾った富田雅哉も同様。「実戦でのプレーを大切にしたいので、出られる試合は全部出ています」(富田)。

 スケールの大きなプレーヤーとして、今後の活躍が期待されるが、本人は「今はシーズンの目標とかはありません。とにかく1試合1試合、1打1打にベストを尽くすとしか言えません」と語るだけ。

 初優勝組は、この長い休みの間も、意外にマイペースを守っていた。結果を求めるのではなく、ここまでの“好調”をいかにして保つのかに神経を配っているようだ。

 注目という点では、気になるのが、ここまで期待された結果を出せずにいる丸山茂樹と片山晋呉の動向だ。

 まず、丸山は5月の3週連続の休みと同様、さっそく自宅のあるロサンゼルスに戻って、現地で調整中。今週末に日本に戻ってくる予定。

 片山は痛めた背筋の回復に努めており、現時点で次戦は未定とのことだ。片山にとっては、この3週間の休みは、試合に出られないイライラが募らない分、ちょうど良かったのかも知れない。

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