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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 10/7号
2008/9/25更新
断トツ賞金女王L・オチョア、
5月以来4カ月勝ち星なし、何が起きている?

 ロレーナ・オチョアが優勝から見放されて? しまった。今季3月から5月中旬まで、4週連続の優勝を含めて、参戦9試合中6勝したオチョア。それが5月中旬以降、まる4カ月さっぱり勝てなくなってしまっている。いったいオチョアに何が起こったのか?


4カ月間の優勝のブランク。 次に勝つのはいつ?

 オチョア本人は「心配することなんて何にもない。パッティングも良いし、ショットも悪くない。もちろん、すべての試合に勝てる訳ではなく、ちょっと運の悪い時期になっているだけ。今は我慢しなければならないだけ」などと語っている。

 ここであえてオチョアを弁護すれば、勝てないといっても、6月以降、全米女子オープンの31位タイという成績を除けば、すべての試合で7位以内に入っている。相手がオチョアだから、勝てないことが話題になったりするので、これが普通のプロなら、絶好調ともいえる成績をおさめているのだ。

 しかし、春先なら絶対に勝っている試合のここ一番でスコアが伸びず、優勝を逃したり、優勝争いに残れなかったりしているのも事実だ。

 その原因として、一つにはモチベーションが下がっているのではないかとも推測されている。

「いつも言っているように、私にとって最も重要なのは、毎週、安定したプレーをすることで、目標は年末にナンバー1になることと、トップであり続けること」と本人は言うが、考えてみれば、確かに安定したプレーぶりを見せているし、現時点の賞金ランキングでは、2位のA・ソレンスタムに約80万ドルの差をつけて断トツ。

 現在の238万ドルの獲得賞金というのは、100万ドルの優勝賞金がかかった11月のADT選手権で、2位のソレンスタムかP・クリーマーあたりが優勝しない限り、今年も賞金女王の座を確保できる金額なのだ。つまり、ある意味では、オチョアの目標は、ほぼ達成されてしまっている。今の時期、優勝にこだわる必要がなくなっているのだ。

 まして5月末以降、彼女の周りでは様々なことが起こっていた。

「確かにいろいろな変化があったのは事実。さまざまな活動もした。今はそうした経験から学んでいる過程」。これは、おじと祖父の葬式と、オチョア自身がゴッドマザーとなった姪の誕生のことなどを指しているのだろう。そのかたわら、故郷のメキシコで学校を作ったり、チャリティを行ったりして、毎月のようにメキシコに戻っている。

 ただ、一時のモチベーションの低下なら、気にすることはないのだろうが、肉親の死や誕生で、自身の中にも変化が起こっているようなのが気になる

 ソレンスタムの引退について聞かれて、「彼女が家庭を築いたり、他のやりたいことを始めようと前に進み始めたことは、素晴らしいと思う。人生は短いし、彼女はそれを求める資格がある」と語ったかと思えば、その一方で、オリンピックについて聞かれて、

「2016年のオリンピックでゴルフが正式種目となった場合には、是非ともプレーしたい」と発言しながらも、家族を作り、自分のチャリティにもっと時間を割きたいとかで、5~6年後に引退を示唆するようなことも語っていたと伝えられている。

 オチョアが次に勝利をつかむのはいつだろうか。

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