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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 4/15号
2008/4/4更新
来週マスターズ!
本命タイガーと追撃トッププロたちの本気度

 マスターズ(4月10~13日)を控えて、いよいよトッププレーヤーたちが、調子を上げてきた。先のWGC・CA選手権では、ジェフ・オギルビー(30歳)が、半年以上負け知らずだったタイガー・ウッズを抑えて今季初勝利。米国では、今年全勝するのではないかなどという話まで出ていただけに、この試合でウッズよりスコアの良かった、オギルビーをはじめ、R・グーセン、J・フューリック、V・シンが、マスターズでも活躍するのではないかと注目されている。


CA選手権は5位だったが、想いはすでにマスターズ

 世界選手権シリーズのCA選手権は過去3年、ウッズが3連勝をしている試合で、いわばウッズの独壇場。

 しかも今回の試合は、PGAツアーの6連勝目、米国以外も含めると8連勝目がかかった試合ということで、当初からウッズが優勝の最有力候補として注目されていた。というより、当然勝つものと多くのファンが思っていた。

 それだけに、「トップランキングのプレーヤーたちを抑え、しかも、この試合で、(ウッズの)記録をストップさせたというのは、最高の気分。連勝記録というのは、いつか終わるものだが、自分がウッズ向きのコースといわれるここでストップさせたことは、特に嬉しい」と語るオギルビーの気持ちもわからないではない。

 オギルビーは、不運なプレーヤーで、2年前に全米オープンで勝利したときも、自分の優勝よりも、P・ミケルソンやC・モンゴメリーの最終ホールでの自滅のほうが記憶に残り、ほとんどのゴルフファンに名前を覚えてもらえなかった。それだけに、タイガーを破った男として、記憶されることがうれしいのかもしれない。

 しかし、今回もゴルフ界の目は、すでにマスターズに向けられていたのだ。

 実際、2位タイの成績で1打及ばなかったシンは、「大きな試合を控えて、良いウオームアップで自信をつけることができた試合だった。オギルビーは、いいプレーをしていたし、2位タイという結果には満足している」と負けて悔しがる様子も見せないほど。

 グーセンも「1打足りなかったのは残念だが、調子は良くなっている。自分は、練習が好きなほうではなく、試合に出場して調整している。6週連続して出場し、1週休んで、マスターズに挑戦する。そうした意味では、自分のゲームが段々良くなっていることには満足」と、すでに目はマスターズに向いているのだ。

 さすがに、J・フューリックは、「5位や8位になるよりも、2位タイという成績は胃に悪い。しかし、(マスターズに向けて)調子が上向いてきていることは嬉しいよ」と語っている。

 オギルビーに2打差の5位でホールアウトしたウッズにしても、試合前から「年間4つの(調子の波の)ピークが来るように調整している」と語り、目は完全にメジャーに向けていることを示唆していた。

 実際、ウッズは今季、飛距離を抑えて、フェアウェイキープ率を上げる戦略をとっており、ビュイック招待では、283.6ヤード、パーマー招待では281.4ヤードとティショットの平均飛距離を抑えていたが、このCA選手権では、初日の369ヤードというショットを含めて、平均301.9ヤードと飛ばし、いろいろ試していたふしも見受けられた。

 だから、試合後に「これだけのミスをしても、トップから2打差で終えることができたのは、すばらしい兆候だ」という言葉が出てくるのだろう。

 しかし、ウッズの不敗神話が崩れたことによって、シンが語ったように、今回の試合が、多くのプレーヤーに自信を与えたことは、間違いがない。これに今季すでに1勝をあげているミケルソン、エルスも加わって、俄然マスターズが面白くなってきたようだ。

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